2002 Fiscal Year Annual Research Report
10GeVから10TeV広領域スペクトル観測によるガンマ線天体放射機構の解明
Project/Area Number |
01J11553
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅原 明広 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | かにパルサー / 空気チェレンコフ望遠鏡 / 高エネルギーガンマ線 |
Research Abstract |
数100GeV領域のステレオ観測を目標としたCANGAR00実験では、2002年12月から2台ステレオ観測を行った。私は2台目の望遠鏡のデータ収集システム部を担当し、1台目の約3倍高速なデータ収集速度を持つシステムを構築した。2002年12月から2003年1月にかけての始めてのステレオ観測では、私自身が実際に現地へ行き、通常の観測をしながら、システムが安定に動作するよう微調整も行なった。今後は3台目の望遠鏡の完成を2003年6月頃に、4台目の望遠鏡の完成を2003年12月頃に予定している。それら新望遠鏡のデータ収集システムに関しても、私が中心となって現在開発、調整を行っている。 一方、すばる望遠鏡搭載用のガンマ線検出器は、昨年度の2001年12月に取得したデータを解析している。解析はまだ完了していないが、途中経過を2つの国際会議(米国光学会、東大宇宙線研究所シンポジウム)で発表した。また、2002年秋に行われた天文学会では、主に装置の詳細について発表した。今後、観測ターゲットである、かに星雲そのものに関する発表を行い、それを持って最終的な解析結果の発表とするため、現在は解析、シミュレーション等をさらに深く行っているところである。
|
Research Products
(1 results)