2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01J60080
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 勉 札幌医科大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | アポトーシス / 活性酸素 |
Research Abstract |
1.Fas刺激がJurkat細胞にアポトーシスを誘導する際,Apaf-1,procaspase-9およびcytochrome cは複合体を形成し,これによってアポトーシスの実行に必須であるcaspase-3が活性化される.まず,我々は抗procaspase-9抗体を用いた免疫沈降法により,Fas刺激でこの複合体が形成されることを確認した.次に,NACやMnSOD遺伝子導入によって活性酸素を消去したところ,この複合体形成は著明に抑制された.更に,この結果をゲル濾過法によって確認した.これらの結果から,活性酸素はApaf-1複合体形成を促進することによってアポトーシスシグナルに関与すると推測された. 2.上述した仮説をin vitroで証明することを目的に,Apaf-1およびprocaspase-9の発現ベクターを構築した.このベクターが有効に機能することは,COS-1細胞を用いた一過性の発現系において,ウエスタン法で確認した.今後,in vitro translationでrecombinant proteinを得たのち,酸化および還元条件下におけるApaf-1複合体形成を検討する予定である.
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