2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01J60094
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浜田 進 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | メダカ / 転移因子 / Tol-2 / 相同組み換え / 染色体の再構成 |
Research Abstract |
メダカから単離されたDNA型転移因子Tol-2の転移の際に生じるDNAの切断が、相同組み換えを引き起こすかどうかを調べる系を構築した。Tol-2転移因子の両側に相同なくりかえし配列が存在する場合、Tol-2の切り出しによるDNA切断がそれらのくりかえし配列間の相同組み換えを誘発することが期待される。そこで、Tol-2の両側にLacZ遺伝子のN末端側約3分の2とC末端側約3分の2(互いに約600bpの部分が相同である)を配置した組み換えDNAを作成し、メダカ鰭繊維芽細胞由来の培養細胞OLHN1およびOL32に形質導入した。この組み換えDNA構造からTol-2が切り出されたあとLacZ遺伝子の部分で相同組み換えが起きると、全長のLacZ遺伝子が生成し、その細胞はβ-galactosidase活性を示す。得られた形質転換細胞にTol-2の転移に必要なtransposase遺伝子を導入したものとしなかったものについてβ-galactosidase活性を指標にして相同組み換えの頻度を調べたが双方共に全く組み換えが検出されなかった。
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