1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02041041
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
和田 淳 名古屋大学, 工学部, 助手 (70231024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUNOTO M. E. 電力公社, 高電圧研究室, 研究室長
SOEKARTO J. 電力公社, 電力研究所, 研究所長
SIRAIT K. T. バンドン工科大学, 工学部, 教授
河崎 善一郎 大阪大学, 工学部, 講師 (60126852)
仲野 〓 豊田工業高等専門学校, 教授 (50023685)
角 紳一 中部大学, 工学部, 助教授 (00102773)
依田 正之 愛知工業大学, 助教授 (80103240)
中村 光一 名古屋工業大学, 助教授 (10024283)
鬼頭 幸生 名古屋大学, 工学部, 教授 (00023044)
堀井 憲爾 豊田工業高等専門学校, 校長 (70023223)
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Keywords | 雷放電 / ロケット誘雷実験 / 針端コロナ電流 / 雷警報システム |
Research Abstract |
熱帯地方の雷放電持性を,ロケット誘雷実験及び自然雷観測により調査し、インドネシアの電力・通信施設その他に対する雷害防止技術の発展に寄与することを目的として,ジャワ島ボゴ-ル地区のプンチャ峠の標高1400mの茶畑内にてロケット誘雷実験を実施した。本年度の研究の予備実験として,1990年4月約1ケ月にわたりロケット誘雷実験を実施し,4月 日,インドネシアにおけるはじめての誘雷に成功した。このときの雷放電は,負極性で最大電流は8kAの中規模のものであった。雷雲の雲底高度は標高2千m程度に低く,日本の冬季雷に対して開発した小型ロケットによる誘雷技術を適用可能であり,ロケットも現地で入手の見通しが得られた。針端コロナ電流による雷雲検知警報システムも,インドネシアの雷雲に対して適用性が確認された。インドネシア側との技術協力も進展し,わが国研究陣からの技術移転により,現地側で実験実施の見通しも得られた。 本年度の第2回誘雷実験は,現地が雨期に入る12月より、わが国より3グル-プ7名が渡イし、実験実施の予定であったが、年末年始の航空券確保がむつかしく、堀井が現地側と実験延期の打合せのため出張した。続いて2月より実験開始の予定が,湾岸危機のため日本からの参加を中止し、現地側のみで,日本から供給した機材により実験を実施し,わが国では別個に実験デ-タの分析・検討を行うことになった。実験は2月26日より3月28日迄継続したが,この間に3月4日に3回,3月16日に2回の誘雷に成功し、電流測定と放電写真撮影にも成功し、来年度における本格的誘雷実験にむけて態制を整えることができた。なお、3月16日から1週間にわたり中村が現地を視察し、実験指導と実験打合せ及び結果の検討を行った。
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