1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02041048
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田端 守 京都大学, 薬学部, 教授 (60025682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ERDEM Yesila Gazi大学, 薬学部, 助教授
EKREM Sezik Gazi大学, 薬学部, 教授
高石 喜久 徳島大学, 薬学部, 助教授 (60035558)
田中 俊弘 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (90082990)
武田 美雄 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70025716)
本多 義昭 京都大学, 薬学部, 助手 (00093310)
藤多 哲朗 京都大学, 薬学部, 教授 (40027024)
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Keywords | トルコ / 伝統薬物 / 薬用植物 / 遺伝子源 |
Research Abstract |
本年度は、これまでに未調査の(1)クタヒヤからボルにかけてのアナトリア北西部,(2)アフィヨンからコンヤにいたるアナトリア高原南西部,(3)サムソンからシバスにいたる中北部,(4)カルスからエルジンジャンに至るアナトリア高原東北部の四地域を調査した。 過去2回の現地調査の経験にもとづいて,調査期間を現地の植物の多くが開花期を迎える5月下旬〜7月中旬に合わせた結果,民間薬の基原植物の同定に不可欠な完全標本を多数獲ることが出来た。しかしながら,種子願の収集には季節的に早く,一部を収集するにとどまった。 その結果,民間薬の情報として約450件を収集し,それらに使用される民間薬の現物も,殆んどを併せて得ることが出来た。そのほか,野生の薬物植物に関するさく葉標本約300点,成分分析用ほかの試料約80点,また種子類は30点を収集した。 さく葉標本については,現在までに台紙への貼付を終了し,京都大学,岐阜薬科大学,ガジ大学で同定作業が始められている。成分研究用や薬理活性試験用の試料については,各研究分担者による分析が始められており,京都大学では外傷や火傷に用いられるアルカンナ(Alkanna sp.)の分析を行い,大量のナフトキノン系色素成分が含有されていることを明らかにした(日本薬学会第112年会発素予定).また種子類については,京都大学薬学部付属薬用植物園で低温保存しているが、一部は播種しその発芽,増殖を試みている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] E.Sezik et al.: "Traditional medicine in Turkey I.Folk medicine in Northeast Anatolia" Journal of Ethnopharmacology. 35. 191-196 (1991)
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[Publications] E.Sezik et al.: "Traditional medicine in Turkey II.Folk medicine in Kastamonu." International Journal of Pharmacognosy.
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[Publications] M.Tabata et al.: "Traditional medicine in Turkey III.Folk medicine in East Anatolia." International Journal of Pharmacognosy.
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[Publications] E.Yesilada et al.: "Traditional medicine in Turkey IV.Folk medicine in Mediterranean region." Journal of Ethnopharmacology.