1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02301106
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
永野 和男 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (60107224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 尚 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (50128162)
岡本 敏雄 東京学芸大学, 助教授 (60125094)
吉崎 静夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20116130)
藤岡 完治 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90030048)
生田 孝至 新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
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Keywords | 教育工学 / 学術研究 / 研究方法論 / 工学観 / 授業研究 / システム開発 |
Research Abstract |
高度情報化社会の到来に対応して、情報教育カリキュラム開発や、教育方法の改善、学校改善や教師教育の方法の革新など、教育を巡る現代的課題に応えるために、教育工学および教育工学の研究者が諸問題の解決に果している貢献は実に多方面にわたっている。 他方、研究が多用化し、現実的問題に深くコミットしている一方で、それらの研究実践を貫く教育工学の概念、目的、研究方法論についての検討は乏しい。このことは、研究者間のコミュニケ-ションを妨げており、必ずしも研究知見が系統的・組織的に蓄積されているとはいえない。 本研究では上記の実情を踏まえて、教育工学を専門領域として活動している若手研究者が、教育工学の研究方法論についての討論を通して、教育工学研究の目的、対象、方法、を明らかにするとともに、それぞれの分野の相互の関連の検討をとおして、教育工学研究の組織的体系的な知見の蓄積の体制をどう作っていくかを検討することを目的とする。 すでに、平成2年度の10月に東京で、1月に鳴門で全員参加による合宿研究会を行ない、「教育工学の方法論」に関して、授業研究、システム開発の立場、それぞれについての方法論の違いについては共通理解が得られた。また、教育工学シンポジウム、学会などで自主シンポを企画した。これらの記録はすべてテ-プレコ-ダに録音し、後で掘り起こして、印刷し、中間報告書として配付した。 次年度中は、前年度にひきつづき、授業研究、システム開発、基礎研究の三つの領域とその関連について、合宿研究会、自主シンポジウムを企画し、問題を深める。さらに、教育工学の修士レベルのカリキュラム、博士課程のための基礎学のカリキュラムについても、専門家に調査を行いながら明らかにする予定である。
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Research Products
(1 results)