1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02351004
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
石坂 和夫 国立教育研究所, 教育課程研究室, 室長 (20099906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 幸次 上智大学, 文学部・教育学科, 教授 (00000084)
藤田 正春 国立教育研究所, 国語研究室, 研究員 (10165392)
高浦 勝義 国立教育研究所, 教育指導研究室, 室長 (40110093)
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Keywords | 日米カリキュラム比較 / 日米学力比較 / 教育課程 / 学力調査用村 / 算数・数学学習到達状況 / 日米共同研究 / 日本のオ-プン・スク-ル |
Research Abstract |
本研究の主目的は、米国マサチュウセッツ州ニュ-トン市にある教育開発センタ-の副所長イズラエル博士が来日され、文部省を通して『日米の初等・中等カリキュラムと学力の比較研究』を行いたいという提案を受けてスタ-トした『日米共同研究』を遂行するための事前準備的研究を行うものであった。この提案を実行するため、平成3年度「日米科学協力事業共同研究」を、日本側は日本学術振興会に、アメリカ側はNSFに申請した。この申請は、残念ながら不採択となったが、本科学研究費によって研究して得られた成果は、今後採択された場合に日米共同研究を遂行する上で役立つと考えられるいくつかの成果が得られた。 第一の成果は、アメリカの学校カリキュラムの実態分析である。アメリカの学校の教育課程は多様であって、具体的にどのように実施されているかについての実証的な研究は皆無であった。そのため、米国の中西部の教育区を事例とする研究成果を、研究代表が中心となって「アメリカ合衆国における教育課程の編成・実施状況に関する調査研究」(国立教育研究所研究集録21号,1991.3)として公表した。 第二の成果は、日米科学協力事業共同研究を遂行するために必要な学力調査用具(英文)を開発し、いつでも共同研究が開始できる体制をつくったことである。この調査用具は研究分担者が共同で作業を進めた。この成果の一部は「児童生徒(小6、中2・3、高2)の算数・数学学習到達状況ーーAttained curriculum Of Japanese Student of Mathematics)として英文で纏めた。 今後の研究としては、すでにいくつかの成果を纏めつつあるが、日本のオ-プン・スク-ルの実態と学力を調査し、日米のカリキュラムと学力に関する比較研究を一層進めていきたいと計画しているところである。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 石坂 和夫,黒井 圭子: "アメリカ合衆国における教育課程の編成・実施状況に関する調査研究" 国立教育研究所 研究集録. 21号. 1-17 (1990)
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[Publications] 石坂 和夫(代表): "小・中・高一貫の観点から見た1万人の誤答分析ー小学生の誤答傾向と中・高校生との関係ー" 日本数学教育学会誌. 73巻2号. 11-21 (1991)
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[Publications] 石坂 和夫(代表): "オ-プン・スク-ルにおける小学校算数「はげみ学習」による学習状況の分析" 国立教育研究所 研究集録. 22号. (1991)
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[Publications] 石坂 和夫(代表): "日米初等・中等カリキュラムと学力に関する比較研究(資料)ー児童生徒(小6,中2,中3,高2)の算数・数学学習到達状況ー(英文)Attained Curriculum of Japanese of Mathematics G6,8,9,11." 国立教育研究所, 122 (1991)