1990 Fiscal Year Annual Research Report
メトロポリタニゼ-ションの歴史的推移と社会的効果に関する実証的研究
Project/Area Number |
02451029
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鷹取 昭 日本大学, 文理学部, 教授 (30059092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 範章 日本大学, 文理学部, 助手 (70205607)
中泉 啓 日本大学, 文理学部, 助教授 (70096866)
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Keywords | メトロポリタニゼ-ション / 東京 / 大都市圏 / 地域・生態的構造 / 社会・生活構造 / 交通・通信ネットワ-ク |
Research Abstract |
本研究は、メトロポリタニゼ-ション(巨大都市化)の、1)歴史的な推移と社会的メカニズム、2)個々の地域社会に与える社会的効果を、実証的に分析・解明することを目的としている。本年度は、特に第二の点に関して、埼玉県与野市・戸田市・八潮市を対象として実施している三次にわたる大量調査「巨大都市化に伴う地域社会の変動に関する調査」によるデ-タを整理し分析することに主眼をおいた。また、東京大都市圏との比較の観点から、福岡大都市圏及び札幌大都市圏での資料の収集、現地踏査、ヒアリングを主内容とする現地調査を実施した。 科研費の交付を受けての研究初年度でもあり、また、三次にわたる調査での回収調査票が合計2000サンプルにのぼり、調査項目やワ-ディングも少しずつ異なっているので、相互に比較可能なデ-タに仕上げるのに予想以上の手間がかかってしまったこともあって、いずれかというと基礎的デ-タの収集と加工・整理の段階にとどまった感もある。しかし、メトロポリタニゼ-ションが、とりわけ交通・通信のネットワ-ク化と密接不可分な関連があることが実証デ-タによって確認されたことは、本年度の大きな成果である。 次年度は、いくつかの大都市圏の地域(生態的)構造の推移を明らかにし、また上記3市での詳細なケ-ス・インタビュ-を実施するなどして、研究をさらに深化させていく。
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