1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02451073
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鵜野 公郎 慶応義塾大学, 総合政策学部, 教授 (20095582)
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Keywords | technology / technological progress / technological diffusion / CIM / international trade / investment / Japan / United States |
Research Abstract |
先進工業国は1980年代に入ると共に新しい技術革新の局面に入った。新しい技術は、コンピュ-タ,コミュニケ-ション,コントロ-ルを含む3C技術として要約されよう。これにより生産プロセスは機械産業(一般機械,電気機械,輸送機械特に自動車,精密機械を含む)を中心にCIM(computer integrated manufacturing)の導入が進み,流通機構もその性格を一変した。モノの生産とならんで知識の生産が最重要な経済活動となった。 しかし、各国間の技術革新のテンポの違いは、成長率格差、貿易不均衡として表面化している。このような中で、合計すれば世界経済の1/3を占める日米両国は相補う構造を持ちながら貿易摩擦,技術摩擦,投資摩擦など列害の対立の中にある。世界経済は南北関係、東西関係とも新しい局面に入ったが、経済発展のフロンティアにある日米両国の技術変化と貿易。産業構造は最も重要である。 本プロジェクトはこの点に焦点を合わせて実証的なデ-タに基づいた分析を行い、その上でこれを既に開発済の多部門(25部門)産業モデルに組込むことを目指している。今年度の研究においては、(1)コンピュ-タ,コミュニケ-ション,コントロ-ル技術の産業別普及プロセス,(2)上記を反映した資本ストックの構造変化,(3)資本のヴィンテ-ジ(平均年令)の変化とそれによる潜在成長力の変化,(3)輸出に対する効果、を中心に実証分析を行った。また国際収支面,為替レ-トの決定などの面についても分析を拡充した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kimio Uno(鵜野 公郎): "Technology,lnvestment,and Trade" Elsevier Science Publishing Co.lnc., 432 (1991)
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[Publications] Kimio Uno, et al.(共著): "CIM:Economic and Social lmpacts" Chapman and Hall, (1991)