1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02555038
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山根 隆一郎 東京工業大学, 工学部, 教授 (50016424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 修造 東京工業大学, 工学部, 助手 (20143670)
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Keywords | 電磁流体力学 / 電磁力 / 溶融金属 / 冶金学 / 鉄と鋼 / 連続鋳造 / 曲面創成 / 波動 |
Research Abstract |
本研究は,通電方式による溶融金属の変形あるいは部分的接融保持法の確立を目的とし,溶融金属の通電型保持装置を試作し,側壁形状,電流密度,印加磁場密度分布等が溶融金属の界面形状に及ぼす影響を解析と実験により明らかにするものである.本年度は,一様垂直および非一様垂直磁場を利用した溶融金属の保持を対象とし,その静的・動的特性について検討した.その結果,次のようなことが明かになった. 1.電磁力が回転式分を有さない場合には,電磁力はポテンシャル項に含むことができ,見かけの重力の大きさ及び方向を局所的に変化させることができる.本実験では滑らかで安定した2次元的な曲面を創成することができた. 2.強制電流による誘導磁場が印加磁場に比べて十分小さい場合,界面形状は印加磁場と電流密度の積によって定まる. 3.界面に特定の傾斜を与える場合,所要電磁力を最小にする最適作用方向が存在する. 4.電磁力が回転成分を有する場合には内部流動が発生するが,磁場が強くなると内部流動・波動は抑制され安定した界面が得られる. 5.フィ-ドバックを想定して強制電流を変動させた場合,容器を加振する通常の横スロッシングと同様に多数の強振角振動数が存在する. 6.電場制御と電流値制御を比較した場合,電場制御の方が過渡特性において優れており,行き過ぎ量は小さい.また,強振時の振幅も小さい.
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