1990 Fiscal Year Annual Research Report
専門学校(専修学校専門課程)の社会的役割に関する基礎的な調査研究
Project/Area Number |
02610116
|
Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
関口 義 京都教育大学, 教育学部, 教授 (50196953)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 積 財団法人日本開発構想研究所, 研究第一副部長
|
Keywords | 18歳人口の増減 / 中等後教育 / 職業の選択 / 産業構造の変動 / 進路指導 / 実学教育 |
Research Abstract |
本年度は、専門学校(専修学校専門課程)と、そこに存学する学生生徒を対象とする質問紙による調査を実施し、本研究の目的に寄与する基礎的な資料の収集・整備を行った。前者は全国の私立専門学校2500校全校を対象とするもので今後の整備計画に関するアンケ-ト調査であり、後者は約40校程度の専門学校に学ぶ8000名の学生生徒を対象として、入学の経過や動機、勉学内容、卒業後の職業選択等に関する意識等を尋ねた在学者意識調査である。学校調査については、調査結果票回収校数1120校で回収率は45%程度、全体の半数をやや下まわる程度にとどまったが、この種の全国調査の回収状況としては比較的高いものであった。なお学校調査については質問紙調査以外に、個別校の実情をより詳細に把握し理解を深めるために、質問項目の最後の自由記入欄に記述された内容を参照して比較的まとまった意見、見解が述べられている調査対象校のうちの14校を選び,関係者へのインタビュ-によるケ-ススタデイを行い、質問紙の記述とその集計だけでは把握できない詳細な面におよぶ事実.意見・情報を収集することができた。在学生対象の意識調査については.各学校単位に一括して調査の実施を依頼したために回収率は8割程度とかなり高く,6000名以上の調査結果票を回収することができた。 以上の2種類の調査結果票を点検・整理し、今後の調査研究を行うため、まず多くのアルバイトの協力を得て、いずれの調査結果についても通純集計を終えたところである。なお調査結果票の収集・整理に当たっては研究協力者との密接な連絡.意見交換を常時行い.合わせてこのテ-マに関する既存の文献.調査研究等の収集や研究も進め、次年度の分析とまとめのための検討・研究を幅広く進めた。
|
-
[Publications] 関口 義: "専修学校全論1975ー2000" 地域科学研究会高等教育情報センタ-, 635 (1990)
-
[Publications] 関口 義: "専修学校立地の地域特性と個別経営の展開" 地域科学研究会高等教育情報センタ-, 445 (1990)