1990 Fiscal Year Annual Research Report
従業員の高齢化が企業生産性におよぼす影響にかんする調査・分析
Project/Area Number |
02630059
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
佐武 弘章 大阪府立大学, 社会福祉学部, 教授 (60071213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
傍島 邦穂 大阪府立大学, 計算センター, 助手
米谷 忠徳 大阪府立大学, 計算センター, 助教授
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Keywords | 従業員高齢化 / 60戈台前半層 / 雇用保障 / 経営業績 / 付加価値労働生産性 / 付加価値増加率 / 経営資本集約度 / 従業員数の増減 |
Research Abstract |
従業員高齢化が企業業績におよぼす影響とそれに対する対応策を調査分析するという本研究は大別して二つの課題からなる。すなわち、高齢労働力(50戈台後半から60戈台前半層)に適合した形態での顧用保障という社会政策の課題、と労働力高齢化の進展という環境要因の変化が企業の経営業績に与える影響という経営分析の課題である。 本研究の計画では、後旨の課題から出発して、まず「NEEDS」(日本経済新聞社)と「経営分析指標」(関西生産性本部)の諸指標を検討して論点を整理し、次にここで適出された論点について個別企業の従業員対策を調査し、前者の課題に接近する予定であった。これまでの進捗状況を箇条書にすると次のようになっている。 (1)、「NEEDS」と「経営分析指標」から必要な諸指標を抽出して結合したデ-タベ-スのパソコン上での作成を一応完了し、現在これを使用、改良中である。また、これのデ-タの更新方法を検討している。 (2)業種別・年齢階級別に分類した企業について付加価値労働生産性その他の諸指標を比較し、諸指標の内容にかんする質問を含めたアンケ-ト調査を実施し、調査票の回収をほぼ終えている。現在結果解析中。 (3)、調査結果にもとづき経営業績を視野に入れた高齢労働力の職務内容と雇用形態にかんする理論を構想中である。既発表および発表予定の論稿を参照されたい。また、この理論構想のため若干の文献と補助的な資料(主として官庁統計)を収拾している。 (4)、経営業績を視野に入れた従業員高齢化への対応策を構想した上で特定の企業について聞きとり調査をおこない、この対応筆の試行を勧める予定である。この作業は次年度の予定に入るが、その準備作業として特定の企業の経営分析をおこなっている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐武 弘章: "従業員高齢化の企業業績への影響" 日本経営診断学会年報. 22集. 3-16 (1990)
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[Publications] 佐武 弘章: "従業員高齢化の労働生産性への影響" 高齢化社会への総合政策. 91-105 (1990)
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[Publications] 佐武 弘章: "従業員高齢化が日本内経営に与える影響" 高齢化社会研究会報告. 2. 33-38 (1990)
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[Publications] 佐武 弘章・傍島 邦穂: "経営環境を考慮に入れた付加価値生産性指標" 大阪府立大学 社会問題研究. 39. 105-162 (1990)
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[Publications] 佐武 弘章: "従業員高齢化と個別企業の対応策" 大阪府立大学 社会問題研究. 40. (1991)
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[Publications] 佐武 弘章,他編: "高齢化社会への総合政策" 新詳論, 240 (1990)