1991 Fiscal Year Annual Research Report
日本人女子の骨格成熟並に身体成長に関する縦断的研究
Project/Area Number |
02640640
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
江藤 盛治 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70049112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芦沢 玖美 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (90086554)
高橋 秀雄 獨協医科大学, 医学部, 助手 (80201599)
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Keywords | 骨成熟 / 手の骨格 / 東京都女子 / 成長 |
Research Abstract |
1960ー64年の間に生まれた東京都内在住女子124名の、6歳から18歳までの12年間、毎年1回撮影された右手手根部のX線写真フイルムを資料として、TannerーWhitehouse II法(TW2法と略す)によって骨年齢を求め、暦年齢、身体成長、初潮年齢との相関を調べることを目的とし、基礎的計算は平成2年度までに終わっている。 本年度はこれらを踏まえ各被検者ごとに身体成長記録、初潮年齢、および骨年齢を整理・解析し、10枚以上のフイルムがある者(65名)について、X線図譜を添えて「東京の女子の身体成長と骨成熟の縦断的観察ー手のX線図譜とTW2法による評価」を、和英両文により出版した(642頁、601図)。類書は世界に未だその例を見ない。 一方、数値解析により被検者集団の暦年齢と骨年齢の関係を追及した。東京女児の骨成熟は、英国の女児のそれと比較すると、暦年齢5ー7歳はほぼ一致するが、7歳を過ぎると長骨の成熟速度は英国標準より早くなり、10歳以後次第に早さを増し、約1年早く成熟に達する。短骨の成熟度は各年齢ともほぼ英国標準に対応している。 さらにすべての項目が揃っている45名について、身体成長解析のためにスプライン関数を用い、成長析線を平滑化して分析し、初潮年齢と身体諸計測値との間の相関関係を調ベ、1.身長のピ-ク年齢が早いほど、その時点での身長は低いが、ピ-ク時増加量は大きい。また体重と胸囲のピ-ク年齢も早く出現し、初潮年齢も早い。2.身長のピ-ク時増加量が大きいほど、胸囲のピ-ク時増加量も大きい。などの所見が得られている。骨年齢成長折線の平滑化は未完である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Eto,M.Takahashi,H.,Ashizawa,K.andKato,S.: "TW2 skeletal maturity of Tokyo girls aged 5 to 18.Proceedings of the 44th Congress of the Anthropological and Ethnological Societies of Nippon." 人類学雑誌(学会抄録). 99ー2. 202 (1991)
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[Publications] Ashizawa,K.,Kusumoto,A.Oda,M.,Kato,S.and Eto,M: "“Age"problems occurred in the growth sdudy.Proceedings of the 45th Congress of the Anthropological and Ethnological Scieties of Nippon." 人類学雑誌(学会抄録). 100ー2. (1992)
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[Publications] 江藤 盛治,芦沢 玖美,Eto,M.and Ashizawa,K.: "東京の女子の身体成長と骨成熟の縦断的観察・手のX線図譜 Longitudinal Observations on Physical Growth and TW2 Skeletal Maturation of Girls in Tokyo.Radiographyic Atlas of Hand and Wrist.(和英両文)" てらペいあ社,東京, 642 (1992)