1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02650269
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岡崎 耕三 鳥取大学, 工学部, 助教授 (90032276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 進一 大阪大学, 医学部, 教授 (30029540)
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Keywords | RDS / 立体知覚 / 眼球輻輳運動 / 立体視 / 左右対応点探索 / 融像 / 保持運動 |
Research Abstract |
RDSを呈示した時,立体視するまでに被験者の眼球はどの様な運動を行っているかを検討する実験を行った. また,各種RDS(ケ-キ形,数字およびカラ-化)による立体知覚実験を行った.これらの実験結果から得られたことを列挙する. (1)眼球輻輳運動は立体視要因の一つであるとする成書の記述に対し,輻輳運動は左右対応点探索時にはみられず,むしろ立体知覚後の保持過程に出現するという結果が再確認された. (2)(1)の現象は,静止および動画的(瞬時に異なったRDSパタ-ンを切り替える)なRDSパタ-ンの吸示の場合の両方の実験において,同様な傾向の結果が得られた. (4)触像時の輻輳運動には,大きな視差にたいしてマクロな融像を助長する輻輳運動と,小さな視差の融像を助長する輻輳運動の2種類があるように思える. (5)静的・動的RDSとも注視点は立体知覚後はRDSの中央付近に集まり,静的な場合は時折タ-ゲットの境界部に視線が行く.動的な場合は与えられたタスク(4分割融像面の最も融像面の場所を答える)における注目すべき方向に微小に視線が動く. また,RDS系列間での融像をリセットするために雑音画面を挿入呈示したが,この時の3次元注視点を解析してみると,雑音呈示前のいくつかのRDSパタ-ンに対するミクロな保持援動が1.3sec程度まで持続することが観測された.雑音画面は融像をリセットするのではなく,むしろ持続させることをこの結果に示している.これは非常に興味ある結果である.今後,種々の実験条件を柔軟に設定することにより,その時間遅れから,立体知覚メカニズムの解析を行いたい.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 竹内 昭伸: "複数のRDSパタ-ンを呈示したときの立体知覚時の眼球運動の解析" 平成2年度電気関係学会中口支部第41回連合大会講演文集. 211 (1990)
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[Publications] 河合 秀夫: "ランダムドットステレオグラムによる立体知覚時眼球輻輳運動の解析" テレビジョン学会誌. 45. 77-85 (1991)
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[Publications] 田中 隆志: "カラ-RDSパタ-ンを呈した時の立体知覚時の眼球運動の解析" 第43回(平成3年後期)情報処理学会全国大会講演論文集. 2. 233-234 (1991)
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[Publications] 田中 隆志: "カラ-RDSパタ-ンを用いた立体知覚実験" 平成3年度電気・情報関連学会中国支部第42回連合大会. 253 (1991)
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[Publications] 河合 秀夫: "動的カラ-ラングムドットステレオグラムによる立体知覚時の眼球運動解析" テレビジョン学会技術報告. (1992)