1990 Fiscal Year Annual Research Report
各種廃棄物の固化処理による早期安定化と埋立処分地の跡地利用に関する研究
Project/Area Number |
02650345
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
嘉門 雅史 京都大学, 工学部, 助教授 (40026331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友久 誠司 明石工業高等専門学校, 助教授 (60099827)
青木 一男 京都大学, 工学部, 助手 (20111916)
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Keywords | 廃棄物 / セメント安定 / 石灰安定 / 耐久性 / 脱水処理 / 乾湿繰返し |
Research Abstract |
莫大な量に達している廃棄物処理・処分に際して,早期安定化技術を確立し埋立処分場の跡地利用を有利に進める事を目的として,セメント・石灰系安定処理の適用性を検討したものである。今年度は廃棄物として流動床ボイラ-石炭灰・ステンレススチ-ルスラグ・廃重油・廃建設汚泥の4種類を取り上げた。得られた成果を個々の廃棄物ごとにまとめると以下のとおりである。 (1)流動床ボイラ-石炭灰の安定処理 強熱減量40%という過度に未燃物の多い石炭灰について,含有される石灰分に着目してセメント系助材による活性化効果を明らかにした。その結果,単体の早期安定化のみならず,これを軟弱粘土の固化材として高度利用しうることが判明した。 (2)ステンレススチ-ルスラグの固化体の耐久性について 吸湿による膨張崩壊特性を有するステンレススチ-ルスラグに対して,セメント・石灰系安定処理体の長期耐久性を乾湿繰返し作用に焦点を当てて検討したものである。評価手法として真空乾燥法の有効性を示すとともに,耐久性の目安強度を明らかにした。 (3)廃重油の固化処理 タンカ-事故等による重油等の海洋汚染対策として回収された廃重油の固化処理を検討し,最適含油比を示す固化助材に製紙焼却灰を用いることが廃棄物処理の相乗効果として有効であることを明らかにした。 (4)廃建設汚泥の残土化処理 高含水比建設汚泥の脱水促進のためのセメント系固化材の作用を明らかにして,ハンドリング改良への適用性を検討した。 固化処理された廃棄物はいずれも埋立処分地の早期跡地利用上きわめて有効である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 嘉門 雅史: "地盤の環境ー一般廃棄物・建設残土の有効利用ー" 土木学会関西支部講習会テキスト. 63-79 (1990)
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[Publications] 嘉門 雅史,他: "Combining Industrial Waste with Lime for Soil Stabilization" Journal of Geotechnical Engineering Division,ASEC. 117. 1-17 (1991)
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[Publications] 嘉門 雅史,他: "セメント系安定処理土の乾湿繰返し耐久性" セメント技術年報. (1991)
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[Publications] 嘉門 雅史,他: "流動床ボイラ-石炭灰の建設材への有効利用" 土質工学研究発表会講演集. (1991)
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[Publications] 嘉門 雅史・友久 誠司他: "Environmental Geotechnology for Potential Waste Utilization" Proc 9th AKC on SMFE. (1991)