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1991 Fiscal Year Annual Research Report

石炭液化反応機構ーモデル化合物の反応

Research Project

Project/Area Number 02650595
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

伊藤 博徳  北海道大学, 工学部, 助教授 (70001287)

Keywords石炭液化 / 高圧水素化分解反応 / 反応機構 / モデル化合物 / 安定化ニッケル / 合成硫化鉄
Research Abstract

合成硫化鉄触媒によって、温度、水素圧、時間、溶媒の反応条件を変えて検討した。まず合成硫化鉄の触媒活性をベンジルフェニルエ-テル(BPE)を試料に、溶媒にデカリン、水素初圧3MPa、反応温度450°C、15minの反応により調べた。触媒がなくてもBPEの転化率は100%であったが、脱水素された生成物が生成した。触媒が存在すると脱水素生成物は生成しないが、分解生成物(トルエン、フェノ-ル)の他に、転位化合物(oーおよびpーベンジルフェノ-ル)、縮合生成物(ジベンジルフェノ-ル、トリベンジルフェノ-ルが多く生成し、合成硫化鉄は分解と縮合両方に活性があることが判明した。反応温度を変えた場合、縮合物が低
温度ほど多く、温度の上昇につれて減少した。溶媒にナフタレンまたはテトラリンを用いると、溶媒と分解物との反応によるベンジルナフタレンまたはベンジルテトラリンが多く生成した。水素圧を高くすると縮合反応物は減少する。10MPaの水素圧の場合、水素化された分解生成物生成物が若干生成した。反応時間を長くするほど、縮合物は減少しており、反応の初期段階に縮合物が生成し、反応の進行とともにそれが分解し、低分子生成物となることが合成硫化鉄を用いた場合の特徴である。
合成硫化鉄触媒は安定化ニッケル触媒とは異なり、水素化活性が非常に弱く、ベンジルフェニルエ-テルの反応では、水素化された生成物はほとんど認められなかった。FeS_2触媒でジベンジルを試料とした場合は、450°C以下ではほとんど反応しない。これも安定化ニッケル触媒との大きな違いである。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 伊藤 博徳,捧 剛明,真壁 正孝: "石油系重質油を溶媒とする石炭液化反応(I)" 日本エネルギ-学会誌. 71. 91-98 (1992)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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