1991 Fiscal Year Annual Research Report
ヒガンバナ科球根植物における種・属間雑種の育成に関する研究
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02660038
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Research Institution | University of Osaka Prefecture |
Principal Investigator |
森 源治郎 大阪府立大学, 農学部, 講師 (20081515)
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Keywords | ヒガンバナ科球根植物 / 開花調節 / 花粉の発芽 / 花粉の貯蔵 / 種間雑種 / 属間雑種 / 胚種培養 |
Research Abstract |
ヒガンバナ科球根植物の種間及び属間雑種を育成することを最終目的とし、交配の機会を多くするための開花調節の方法および花粉の貯蔵法を検討したうえで、種々の組合せの種間及び属間交配を試みた。 1.これまでに明らかにされていないCrinum powellii cv.Album及びZephyranthes candidaについて、開花特性を調べたところ、前者は花芽が雌ずい形成期に達した後に6〜15/12℃で45日間処理することによって開花期を調節できること、また後者では冬期も加温して栽培すると周年にわたって開花を続けることが分かった。 2.花粉の貯蔵条件を調べたところ、硝酸マグネシュウム飽和溶液を用いて湿度を58.8%に保ち、-18℃で貯蔵すると、6か月後においても高い発芽能力を維持していた。 3.自然開花あるいは開花調節によって開花した母株に開葯直後の花粉あるいは貯蔵花粉を用い、21組合せの種間交配、63組合せの属間交配を行った。種子形成が認められたのは種間交配の11組合せ、属間交配の22組合せであり、バ-ミキュライトに播種して発芽が認められたのは種間交配の5組合せ、属間交配の10組合せであった。 4.種子を形成しながら発芽に至らなかったものには、胚がほとんど確認できないものと未発達の状態でとどまっているものがあった。後者では胚珠培養によって発芽が可能になるのではないかと考え、バ-ミキュライト播種で発芽の見られなかったcyrtanthus mackenii X Clivia miniataおよびLycoris属の種間交配によって得られた未熟胚珠を1/2MS培地で培養すると、発芽が認められた。 5.種間および属間交配で発芽の認められた個体は発現発育中であるが、初期形態から明らかに両親の中間タイプを示すものを確認している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 森 源治郎,松浦 広味,今西 英雄: "ヒガンバナ科植物の種及び属間雑種育成に関する研究(第1報)花粉の貯蔵条件が発芽能力に及ぼす影響" 園芸学会雑誌. 61別1. 386-387 (1992)
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[Publications] 森 源治郎,今西 英雄,坂西 義洋: "クリナム(Crinum X powellii Hort.ex Bak.cv.Album)の開花に及ぼす温度の影響" 園芸学会雑誌.