1990 Fiscal Year Annual Research Report
群飼子豚の個体別エネルギ-消費量とエネルギ-収支に関する検討
Project/Area Number |
02660280
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山本 視紀 広島大学, 生物生産学部, 教授 (20034449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 敏男 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (30034458)
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Keywords | 熱産生量 / 心拍数 / 起立横臥行動 / 飼料摂取量 / 単飼 / 複飼 / 子豚 / 環境温度 |
Research Abstract |
豚6頭を用い,体重約15kgから50kgまでの子豚期間に,熱産生量,心拍数および起立横臥行動と飼料摂取レベルとの関係を,環境温度25℃,単飼と複飼の条件下で調べた.その結果,心拍数と熱産生量の関係,飼料摂取レベルと心拍数および熱産生量との関係,および,飼料摂取レベルと行動との関係を明らかにできた.すなわち,心拍数と熱産生量の関係は,これまでのように豚においても個体差は認められたが,個体ごとに推定式が作れること,摂取飼料の増加に伴い熱産生量と心拍数は共に増加すること,および,飼料摂取レベルが増加すると横臥時間が増加することを認めた.デ-タ解析の結果子豚の熱産生量は,心拍数との関係だけではなく,飼料摂取量,摂取後の経過時間および横臥時間との関係で定められることを提示した.また,摂取エネルギ-の利用効率は,過食により著しく上昇することも示した. 熱産生量の計算に用いた急速応答法は,大型チャンバ-を利用した場合に極めて有効であった.しかし心拍数の測定は,豚が電極を互いにいじりあうので,連続して安定した値を得ることは困難であった.本年は,チャンバ-内を区分した条件下で測定し,心拍数が正確に測定できれば,複数頭で測定した熱産生量を個体ごとに分割できることを提示したい.
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Research Products
(1 results)