1990 Fiscal Year Annual Research Report
地域活性化におけるスポ-ツイベントの社会経済的研究
Project/Area Number |
02680107
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山口 泰雄 神戸大学, 教養部, 助教授 (90094531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野川 春夫 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (70208312)
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Keywords | スポ-ツ / イベント / 社会的影響 / 経済波及効果 / 地域活性化 / 生涯スポ-ツ |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域活性化におけるスポ-ツイベントの社会経済的効果を明らかにすることにある。平成2年度は、平成元年に開催された「愛媛スポ-ツ・レクリエ-ション祭」と「ねんりんピック大分大会」の事後調査を行った。その結果、同イベントが生涯スポ-ツの普及に貢献し、翌年度に県独自の地域スポ-ツイベントの開催へと発展していることがわかった。また、様々なスポ-ツイベントの現地調査を行い、参加者の実態やイベントの運営に関する資料を収集した。これらの調査結果に基づき、スポ-ツイベントの参加者調査用の質問紙を作成した。 次に、9月に滋加県で開催された「ねんりんピックびわこ大会」において、調査補助員と共に大会参加者に対する面接調査および配票調査(N=170)を実施した。また、10月に和歌山県で開催された「全国スポ-ツ・レクリエ-ション祭わかやま大会」の実行委員会と文部省生涯スポ-ツ課の協力を得て、参加者(N=2115)に対して、郵送法による質問紙調査を行った。 これらの調査デ-タは、ホストコンピュ-タに入力し、単純集計およびクロス集計による統計分析を行った。参加者調査の結果は、イベント評価とその規定要因に焦点をあて、平成3年度の学会において研究発長の準備を進めた。さらに、生涯スポ-ツイベントの社会経済的効果を探るため、「大分国際車イスマラソン大会」、「ニュ-スポ-ツフェスティバル」等のイベントの現地調査を実施した。これらの調査の結果、各種の生涯スポ-ツイベントの開催が、国営公園における入場者の増加に結びつくなどの経済波及効果がみられた。また、障害者スポ-ツイベントの開催が、大分地域における障害者授産施設の設置と発展に、大きな影響を与えるなどの社会的効果をもたらしたことが明らかになった。
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