1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本泳法神統流に関する研究ー神統流の伝承過程を中心としてー
Project/Area Number |
02680122
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Research Institution | Otani University Junior College |
Principal Investigator |
中森 一郎 大谷大学短期大学部, 専任講師 (60198265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩下 聆 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (80121169)
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Keywords | 日本泳法 / 神統流 / 伝承過程 / 黒田家 / 黒田清光 / 史的調査研究 / 泳法VTR収録 / 泳法分析 |
Research Abstract |
平成4年度は、平成2年度及び平成3年度の未調査部分や再調査部分を中心として調査を実施した。 1.調査研究 以下に示すように鹿児島市及び福山市に赴いて調査を実施した。(1)調査日程;平成4年8月29日〜8月30日、平成4年10月9日〜10月13日。(2)主な調査先;黒田清範氏宅、鹿児島県立図書館、鹿児島県歴史資料センター黎明館、鹿児島地方法務局、鹿児島県立福山高等学校等。(3)調査研究結果;郷土新聞から昭和8年10月に日本遊泳連盟に加盟申請をし同時に明治神宮奉納水泳で公開演技を行ったこと、鹿児島地方法務局で第十五代神統流宗家石塚雄熊の戸籍閲覧請求について教示を得て閲覧し死亡年月日・場所等が判明したこと、戦後の神統流免状を保持している方よりその複写を入手することができたこと、黒田家保存の黒田清光による『黒田血族関係の氏族現況縁戚現況S.38.4現在』(ノート)及び『昭和十二年霜月写置神統流兵法系譜(正合位譜より転写せるもの)』の複写を入手することができたことなど新たな知見が得られ少しは史実の実証上で進展することができた。2.神統流泳法のVTR収録 本年度も史的調査の傍ら、8月30日に鹿児島スイミングクラブのプールにて実施した。ただ、今回は、収録することよりも収録者側が泳法指導を受けることが中心となったため、実質的には僅かな収録となってしまった。3.泳法に関する調査について10月10日に黒田清範氏宅において、清範氏、岩下、中森の3名にて、神統流の泳法について文献等から種類・変化などに関して検討を試み、神統流の基本となる泳法のアウトラインを把握した。尚、平成4年8月より月2回、神統流を講習する会(古式泳法研究鹿児島スイミングクラブ講演、鹿児島県水泳連盟協賛)が、鹿児島スイミングクラブプールにて開始され出した。この調査研究が刺激となり、今、神統流関係者は、同流再興に向けて、確実に歩みを始めた。
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Research Products
(1 results)