1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02801035
|
Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
松本 蕃 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10024077)
|
Keywords | 首すわり / 小脳 / 基底核 / 固有覚(系) / 前庭覚(系) / 触覚(系) / 動作解析(パタ-ン) / 反射(反応・応答) |
Research Abstract |
重度・得複障害児のVMAによる動作解析によって首すわりの乳児と全く同パタ-ンであることが明確に考察された。すなわち,生後3W目の乳児と重度・得複障害児の首すわりの動作パタ-ンの解折数値測度は全く同定同値であること確認した。これと、認知系と操作系は全く独自性をもって発達していることが判明した。このことは,脳における下位脳から上位脳すなわち脳幹一脊髄レベルアるいは大脳辺縁系並びに大脳皮貭における反射・反応・応答が発達順序性をもつ首すわりのATNR,ILRの二大阻害要因が立ち直り反応によって総合され,このことは触覚系,固有覚系,前庭覚系,小脳との総合作用によっても大きな影響をうけ加えてBGMの左右も影響を受けることが確認された。これは,手の操作と足の操作群に拇指と第一足指とが首すわりに大きく関与し,うつ伏せによる姿勢が首すわりの大きなKeypointをもつことも判明した。尚体の振動,物語のよみ,きゝ,かたりかけが極めて重要であり,これは相仂運動とあいまって人間の運動を大きく進歩させることがわかった。このことは6ケ月期までに与えると尚よいこともわかっている。又、動機づけ,与味,関心も下位脳群に大脳辺縁の学習が重要であることが判明した。運動学習と本来の学習は,反射,反応,応答という運動反応,殊に首すわりにとって重要な課題でそれには,小脳・基底核の関与が存在すると推測される。更にパラシュ-ト反応,ランドウ反応も見落してはならないこともわかった。学習と運動学習は,首すわりの認知系と操作系,担言すれば,原始反射(ATNRとTLR)の中脳・小脳基底核,固有系,前庭系,触覚系の刺激,パラシュ-ト・ランドウ各反応の生起促進によって相仂的に作用し,首すわりは固定定着し,本来の学習も成立するという見通しが可能となってきている。又ロディオ等の振動・ゆれも重大な認知構造に関与することも明確である。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 松本 蕃: "重度・重複障害児の運動パタ-ん(反射)の解析(1)〜乳児と比較して〜" 日本特殊教育学会第29回発表論文集. (1991)
-
[Publications] 松本 蕃: "重度・重複障害児の運動パタ-ンの解析〜反射を中心に〜" 日本心理学会第55回大会発表論文集. (1991)
-
[Publications] 松本 蕃: "重度・重複障害児の首すわりの三次元移行と認知構造" 愛知教育大学研究報告. 41. (1992)
-
[Publications] 松本 蕃: "重度・重複障害児の首すわりの三次元移行と認知構造" 愛知教育大学教科教育センタ-研究報告. 16. (1992)
-
[Publications] 松本 蕃: "重度・重複障害児の首すわり霊長類(日本ザル)における運動学習の比較検討" 愛知教育大学治療教育センタ-治療教育学研究. 12. (1992)