1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02807108
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
富樫 俊二 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (30172141)
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Keywords | シグマ受容体 / 可溶化 / モノクロ-ナル抗イディオタイプ抗体 / イムノ・ブロッティング |
Research Abstract |
1.シグマ受容体の可容化 シグマ受容体を1%ジギトニンと0.1%コ-ル酸で可溶化した。ラット脳膜分画では、Bmax=2pmol/mg prot,kd=2.4nMであるのに対し、可溶化分画では、Bmax=3pmol/mg prot,kd=8.4nMであった。可溶化分画を用いてシグマ受容体に関連する薬剤の結合阻害実験を行うと、ハロペリド-ル>DTG>(+)ー3PPP>(ー)ブタクラモ-ル>(ー)ー3PPP>(+)ブタクラモ-ルの順に阻害がみられ、膜分画と同じ力価順位であった。BーPPPとブタクラモ-ルに対するシグマ受容体に特徴的な立体特異性は、可溶化しても保持されていた。 2.シグマ受容体を認識する抗体の作成 ハロペリド-ルに対するモノクロ-ナル抗体(AntiーHAL)を巻き貝ヘモシアニンに結合したものを抗原として用いた。BALB/Cマウスに免疫すると、抗血清中に〔 ^3H〕ーハロペリド-ルとAntiーHALの結合を抑制する抗イディオタイプ抗体(IdーAb)が産生されているのが確認出来た。次に免疫したマウスの脾細胞とミエロ-マ細胞を細胞融合し、IdーAbを産生するハイブリド-マをアッセ-した。その結果、5種類のモノクロ-ナル抗イディオタイプ抗体(AntiーIdーmAb)を得ることが出来た。このAntiーIdーmAbはラット脳膜分画のシグマ受容体結合を抑制しなかったが、この抗体をセファロ-ス4Bゲルに結合させ、可溶化したシグマ受容体と反応させると、75%のシグマ受容体を免疫沈降させた。このことから、得られたAntiーIdーmAbはシグマ受容体を認識する抗体であると考えられた。またイムノ・ブロッティングでは、6万8千の主要バンドが認められた。
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Research Products
(1 results)