1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02807108
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Research Institution | Niigata University, School of Medicine |
Principal Investigator |
富樫 俊二 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (30172141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 徹 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
増沢 菜生 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
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Keywords | シグマ受容体 / ハロペリド-ル / 抗イディオタイプ抗体 / 可溶化 / イムノアフィニティ-クロマトグラフィ- |
Research Abstract |
初めにハロペリド-ル(HAL)に対するモノクロ-ナル抗体(AntiーHAL)を作成し、種々の薬物との反応性を検討したところ、得られたAntiーHALはHALのピペリジニ-ル基を認識していることが判った。次にAntiーHALを抗原としてBALB/Cマウスに免疫し、抗イディオタイプ抗体(AntiーIdーmAb)得た。ラット脳あるいは牛脳線条体の膜標品で、シグマ受容体を標識するリガンドとして[ ^3H]ーハロペリド-ルを、D_2パミン受容体を標識するリガンドとして[ ^3H]ースピペロンを用いてAntiーIdーmAbによる結合阻害実験を行った。その結果、AntiーIdーmAbはシグマ受容体と[ ^3H]ーハロペリド-ルとの結合だけを阻害し、D_2ドパミン受容体と[ ^3H]ースピペロンとの結合を阻害しなかった。またAntiーIdーmAbは、ジギトニンとコ-ル酸で可溶化したシグマ受容体を75%免疫沈降させたが、D_2ドパミン受容体を免疫沈降させることはなかった。これらの実験結果から、抗イディオタイプ抗体はD_2ドパミン受容体ではなく、シグマ受容体を特異的に認識することが判った。 抗イディオタイプ抗体をセファロ-ス4Bゲルに結合させ、イムノアフィニティ-クロマトグラフィ-を行いシグマ受容体の製製を試みた。pH3.0の酸性溶液で溶出すると300倍に精製され、SDSーポリアクリルアミドゲル電気泳動上では、30KDaに主要バンドが認められた。その他45KDa,65KDaの近辺にも数本づつのバンドが認められるので、今後さらに精製度を上げる必要がある。
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Research Products
(1 results)