1991 Fiscal Year Annual Research Report
軟骨膜の電気刺激による増生とその遊離移植に関する基礎的研究
Project/Area Number |
02807115
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高橋 元 北里大学, 医学部, 講師 (30127899)
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Keywords | 軟骨膜 / 軟骨形成 / 電気刺激 |
Research Abstract |
本年度は、研究目的(2)家兎背部への被電気刺激軟骨膜の遊離植移の検索 の達成の為以下の実験を行う予定であった。 即ち、成熟家兎3羽を用い前年度の実験と同様の方法を用い、直流20μAにて電気刺激を2週間加えた耳介軟骨膜を採取し、家兎背部に移植する。移植後、1ヵ月目、2ヵ月目、3ヵ月目にっ瀉血屠殺し、軟骨膜を摘出し、軟x線写真撮影を行った後、0.5M EDTAー4Na 10%ホルマリンにて固定脱灰し、HE染色標本を作成する。検鏡を含め、対照群と比較し、移植軟骨膜からの軟骨の形成につき検討を加える、である。しかるに、前年度の研究目的(1)直流電気刺激に対する家兎耳介軟骨膜の反応の経日的検討の達成の為の実験 (a)成熟家兎を1群3羽とし(合計21羽)、麻酔後、家兎耳介軟骨を露出し電気刺激装置を装着する。即ち、陰極を軟骨膜に、陽極を皮下に設置し、3ボルトの電池により直流20μAの定電流回路とするが、電源部は体部皮下に埋没する。反応側の耳介軟骨を対照とし、処理側と同様の装置のみを設置する。 (b)電気刺激開始後1、3、5、7、9、14、28日目に瀉血屠殺し、両側耳介の軟骨X線写真を撮影する。その後両側耳介を切断し 0.5M EDTAー4Nチ希釈10%ホルマリン固定、脱灰後に組織標本(HE染色)を作成する。検鏡を行い、両者から得られた結果から軟骨膜の電気刺激による反応の検討を行う、において、電気刺激装置の改良作成に時日を要し、現時点では、十分な検討結果を得るに到っていない。現在実験を継続中であり、また、平成4年度への発展的応用の為にもこころして施行予定である。
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