2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00044
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
岡田 安弘 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
OH Sechul 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 素粒子 / B中間子 / CPの破れ / 超対称性 / Bファクトリー / 小林益川機構 / フレーバー / CP対称性 |
Research Abstract |
B中間子崩壊によりCPの破れやフレーバーの変化を過程を調べることは、素粒子標準模型の小林益川機構の検証とともに標準模型を越える物理を探るために重要である。近年KEK及びSLACのBファクトリー実験ではBの物理に関するさまざまな発見が続いており、このような試みは現実的な段階に来ている。 新しい物理の効果を探る方法のひとつとして、B中間子の異なった崩壊モードにおけるCP非対称性の大きさを比較することがあげられる。たとえばB→φKs, B→η'Ks、B→J/4KsモードはCP非対称性は標準模型の範囲では一致するはずであるが、新しい物理の効果によっては異なることが考えられる。最近の実験結果は精度は十分でないもののこのような可能性を示唆している。 この研究では、Rパリティーの破れた超対称模型を考え、B→φKs, B→η'KsのCP非対称性にどのような効果があり得るかについて考察を行った。その結果新しい相互作用の効果によって現在の実験結果で示唆されるような標準模型の予言からのずれが、生じ得ることがわかった。測定精度がこれから大きく改善されることが見込まれることを考えると興味深い結果である。
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Research Products
(1 results)