2002 Fiscal Year Annual Research Report
波動伝播モデルによる強地震動下での地盤振動問題の解析的研究
Project/Area Number |
02F00094
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
川上 英二 埼玉大学, 地圏科学研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PARKASH SURAJ 埼玉大学, 地圏科学研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 地震 / 境界要素法 / 有限要素法 / 動的相互作用 / 地盤震動 / 地震動 / 波動エネルギー / 地震波動 |
Research Abstract |
軟弱地盤上に建設される構造物の動的相互作用を評価する際,有限要素法による時刻歴動的解析は非常に有効な手段である。しかし有限要素法では,実地盤と異なり地盤モデルが有限領域に限られるため,構造物から地盤に伝達される波動エネルギーが十分に散逸されず,構造物の応答に大きな影響を与えることになる。そこで本研究では,まず,境界部の波動エネルギーの伝達・吸収を目的とした既往の境界要素モデルに関して,それぞれのメリット,デメリット,そしてその適用範囲について比較解析を実施した。次に,上記結果を踏まえて,より高精度な伝達・吸収を可能とする境界要素モデルを開発し,その妥当性について検討することを目的としている。 まず,最新の研究を含む既往の境界要素に関しての文献調査を実施した。既に文献で報告されている特性(メリット・デメリット)について系統的に整理し,これまでに検討されていない事項や比較対象となる項目をまとめた。次に,これらの文献調査結果に基づき,境界要素モデルの性能等について比較解析を実施した。ここでは,既往モデルの単独使用,あるいは特性を踏まえた複合使用を試み,それぞれの伝達・吸収特性について評価を行った。 次に,既往モデルの特性を踏まえて,波動エネルギーのより高精度な伝達・吸収を可能とする境界要素モデルの開発作業を実施した。特に既往の境界要素モデルにおけるデメリットや適用範囲の制限を改良することを目的とした。本年度の具体的な作業は,主に境界要素モデルのプログラムの作成と解析作業であり,大部分が終了した。次年度には,新しい境界要素モデルの妥当性の検証を行うため,本年度に実施した既往の解析モデルとの比較解析を実施する計画である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kawakami H., Mogi H.: "Analyzing a spatial intra-event variability of peak ground accelerations as a function of separation distance"Bulletin of the Seismological Society of America. (in press). (2003)
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[Publications] Kawakami H., Oyunchimeg M.: "Normalized input-output minimization analysis of wave propagation in buildings"Engineering Structures. (in press). (2003)
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[Publications] Oyunchimeg M., Kawakami H.: "A New Method for Propagation Analysis of Earthquake Waves in Damaged Buildings"Journal of Asian Architecture and Building Engineering. Vol.2, No.1(in press). (2003)