2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00141
|
Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
KOE Julian Robert 国際基督教大学, 教養学部, 助教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PENG Wenqing 国際基督教大学, 教養学部, 外国人特別研究員
|
Keywords | polysilanes / ionochromism / functional groups / host-guest / polar / monomers / polymers / copolymers |
Research Abstract |
本研究プロジェクトはいくつかの目的を持っており、ホスト-ゲストアプリケーションを目指す官能基を導入したポリシランの調査から始めている。一方または両方の側鎖基にエーテル基が含まれたポーラーポリシランの最近の研究は、それらの特異的なサーモクロミズム、イオノクロミズム、キラルトランスファーおよび改良された可溶性特性により注目されている。しかし、両側にアルキル基の側鎖を導入したそのような種類のポリシランはよく研究されているが、アリル基を含む側鎖を導入した種類のポリシランは研究例が見られない。ここで、アリル基を含む側鎖は特に2または3個の酸素原子を含みます。本プロジェクトは、側鎖基に2または3個の酸素原子を含むポリシランの合成および特性の発見を目的としている。初めに、Grignard法を用いることによって以下に示す6個の新しいモノマーを合成することに成功した。 1.p-(2-methoxyethoxy)phenylhexyldichlorosilane, 2.m-(2-methoxyethoxy)phenylhexyldichlorosilane, 3.p-(2-(2-methoxyethoxy)ethoxy)phenylhexyldichlorosilane, 4.p-(2-(2methoxyethoxy)ethoxy)phenylhexyldichlorosilane, 5.bis-(-p-(2-methoxyethoxy)phenyl)dichlorosilane, 6.bis-(-m-(2-methoxyethoxy)phenyl)dichlorosilane フェニル環を含まないモノマーと比較して、上記モノマーの合成は、側鎖基中の酸素原子とマグネシウムが非常に強い錯体を形成するためはるかに困難となる。当初、合成過程において、蒸留中あるいは反応中加熱することにより常に分解が生じていた。そこで、反応条件を検討し実験を重ねた結果、最終的に収率20-30%でモノマーを合成することに成功した。現在、私たちは、上記モノマーの重合、高分子特性、添加剤存在下におけるこれら高分子とのホストーゲスト特性について研究している。上記重合反応は、他のポリシラン重合でよく知られているWurtzカップリング法では達成することが出来ず、純粋な高分子を得ることは出来なかった。しかしながら、私達は還元剤としてカリウム/グラファイトを用いることによって、4つの純粋なホモポリマーを合成することに成功した。ホモポリマーに加えて、私たちはさらにコポリマーの合成に着手している。
|