2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00141
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
KOE Julian Robert 国際基督教大学, 教養学部, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PENG Wenqing 国際基督教大学, 教養学部, 外国人特別研究員
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Keywords | Polysilane / homopolymer / copolymer / chirality / aggregate / composition / inversion / achiral |
Research Abstract |
本報告では、アキラルな側鎖、および組成によって制御される光学活性なポリシランのホモ重合体、および共重合体の凝集におけるキラリティー選択性に関する我々の研究について述べる。まず、Wurtzのカップリング重合法によって二種類のポリシラン、poly[(4-butylphenyl)((S)-2-methylbutyl)]silaneとpoly[(3-butylphenyl)((S)-2-methylbutyl)]silaneを合成した。ポリアルキルアリルシランの凝集キラリティーの反転は、フェニル基のパラ、あるいはメタ位へnブチル基を付加するといった簡単なアキラル側鎖の構造修飾によって達成された。また、その効果はアキラルな側鎖による異なった立体要求に基づくもので、溶媒効果や加える溶媒の順序に依存しないことも明らかとなった。 次に、同様にWurtzの重合法によりフェニル環のパラ、あるいはメタ位にn-ブチル基または2-メトキシエトキシ基を持つポリシランの共重合体を合成した。このようなポリシラン共重合体にも類似のキラリティー選択効果が見られ、かつフェニル基の置換原子の種類に依存しなかった。さらに興味深いことに、どちらのポリシラン共重合体(フェニル環のパラまたはメタ位に置換基を持つ)にも組成によるキラリティーの反転が見られた。 今後の研究では、このようなポリシランのホモおよび共重合体のキラリティー選択効果の機構を解明する。
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