2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00214
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
稲永 醇二 鹿児島大学, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEN Nengchang 鹿児島大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 窒素 / 植物 / 揮散 / 大豆 / トウモロコシ / 稲 / グルタミン合成酵素 / 15N |
Research Abstract |
正しい施肥法を推定し、農作物から大気中へのアンモニアによる汚染をコントロールすることを手助けするかもしれないが、植物の窒素の揮散のメカニズムについて目的とするものである。アンモニアと硝酸の動的な解放がトウモロコシ,大豆,水稲,小麦を使用して研究された。透明な容器(25x25x80または130cm)に水耕法で生育させている植物を入れ,エアポンプで空気を送り込み,出てきた空気のアンモニアを0.5M H_3BO_3で,また0.5M H_2SO-0.10KMnO_4で酸化し、NO_3-Nとして1M Na_2CO_3でトラップした。トラップしたアンモニア態と硝酸態窒素はイオンクロマトグラフィで測定した。 1.水稲の生育期によるアンモニアの揮散:水稲からのアンモニアの揮散は幼穂形成期がもっとも高く、その後減少した。これは窒素の転流と高温に起因しているかもしれない。 2.珪素の影響:体内のアンモニア濃度を低下させることにより珪素の添加はアンモニアの揮散を抑制した。 3.培養液中の窒素濃度の影響:培養液中の窒素濃度を増加させると,植物体内のアンモニアと揮散するアンモニアが増加された。 4.-800℃で保存された植物サンプルのグルタミン合成酵素動態は現在分析中である。その後,植物の窒素の揮散との関係を検討する 5.透明容器から出てきたガスサンプルをテドラーバッグで収集した。今月県農業試験場のガスクロマトグラフィで分析する予定。
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