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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ニワトリ雌性生殖器の抗サルモネラ免疫応答とその内分泌的調節

Research Project

Project/Area Number 02F00229
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

吉村 幸則  広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) ANIMESH Barua  広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 外国人特別研究員
Keywordsニワトリ / 卵巣 / サルモネラ菌 / T細胞 / 免疫機能 / 2重免疫染色
Research Abstract

近年、鶏卵のサルモネラ菌汚染が国際的に深刻化しており、生殖器の免疫機能を強化することが重要な課題である。一方、この感染頻度はストレスによって高まると考えられている。卵黄が形成される卵巣の機能は性腺刺激ホルモンや性ホルモンによる調節を受けるが、免疫機能も内分泌的調節を受ける。本研究は家禽卵巣におけるサルモネラ菌感染を抑制するための免疫応答機能を追及している。
産卵鶏の腹腔内にSalmonella enteritidis(SE菌)を接種し、卵巣組織への菌の侵入の有無、ヘルパーおよびキラーT細胞の動態を免疫組織化学的に解析した。SE菌とT細胞サブセットの検出は2重免疫染色により同時に同定できるように行った。TSE菌は卵巣表面から卵巣実質、白色卵胞、黄色卵胞および卵胞組織に侵入することが明らかにされた。T細胞共通抗原であるCD3陽性細胞、ならびにヘルパーおよびキラーT細胞が、菌の接種に伴って卵巣組織と各卵胞組織で増加することも見出された。これらのT細胞はSE菌の排除に働くものと考えられる。しかし、菌とT細胞サブセットが直接接する像は認められなかったので、菌由来の分泌性抗原因子がT細胞の卵巣内流入を促進するものと考えられた。さらに、SE菌の接種に伴って、T細胞への抗原提示を行う主要組織適合遺伝子複合体分子ならびにマクロファージがどのように出現するかということについても解析を行っている。

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Published: 2004-03-26   Modified: 2016-04-21  

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