2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00233
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
泉井 桂 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEN LIMEI 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | PEPC / PCK / ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ / 形質転換 / アラビドプシス / ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ / タバコ |
Research Abstract |
1)ゲートウェイベクターpH2GW7を用いて、次の遺伝子を挿入した植物形質転換用DNAコンストラクトを作成した。それらは、ZmPEPC(トウモロコシC4型ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、PEPC)、SvPEPC(好熱性ラン藻のPEPC)およびSvK(889)S-PEPC (SvPEPCに変異を導入したもの)である。このベクターは選択マーカーとしてはハイグロマイシン耐性(Hyg-r)をもつ。これらの遺伝子が正しくCaMV35SプロモーターとNosターミネーターの間にクローニングされていることおよび全塩基配列の確認をおこなった。 2)トウモロコシの維管鞘細胞特異的なホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PCK)のcDNAはすでに共同研究者である田茂井と重岡(近畿大学)によって、トマトのrbcS遺伝子のプロモーターおよび葉緑体へのトランシットペプチドの下流につなぎ、バイナリーベクターのpBI121に挿入されたものが構築されていたが、塩基配列に問題があったため、もう一度確認し、一部修復をおこなった。このベクターの選択マーカーはカナマイシン耐性(Km-r)であるため、1)のベクターとの二重の形質転換が可能となった。 3)上記のDNAコンストラクトをアグロバクテリウムpMP90株に導入し、コロニーハイブリダイゼーションによって確認した。これを用いて、アラビドプシス(コロンビア株)の形質転換を行い、さらにこの植物は小さすぎて光合成の測定などが容易でないため、タバコ(キサンチ株)の形質転換もおこなった。 4)PCK遺伝子を導入したアラビドプシスとタバコの形質転換株の作出に成功し、ノザンハイブリダイゼーションによってその発現を確認した。ZmPEPC, SvPEPC, SvK(889)S-PEPCを導入した両植物の作出を完了し、現在発現を解折中である。
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