2002 Fiscal Year Annual Research Report
Laser scanning cytometryを用いたmatrilysin発現と細胞増殖能との関連
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02F00237
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐々木 功典 山口大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 秀萍 山口大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Keywords | matrilysin / Ets-1 / beta-catenin / ki-67 |
Research Abstract |
癌の最大特徴は浸潤増殖を示すことである。癌細胞の浸潤能はmatrilysinファミリーによって大きく左右されることが指摘されている。我々は癌細胞におけるmatrilysin発現が増殖能との逆相関あることを発表した(論文はHuman Pathologyに載っている)。癌細胞におけるmatrilysin発現機構を明らかにするために、我々は"cell array"用スライドに載っている50種類の培養細胞によって、研究した。"Cell array"用スライドというのは50個のspotsのあるスライドである。我々はこの"cell array"用スライドの上に毎個spotの中に一定数の一つ種類の培養細胞をのせて、多種類の抗体で別々に蛍光免疫染色をして、laser scanning cytometry (LSC)でそれぞれの蛋白発現量を測った。matrilysin蛋白は50種類培養細胞の内に4種類の癌細胞に発現された。Ets-1蛋白は7種類の細胞に発現されたが、その中の4種類ともmatrilysinを発現された細胞である。この結果からEts-1 geneはmatrilysin発現のup-regulate geneだかもしれないことが推測できる。この関係は臨床標本を使って、さらに証明する必要がある。だから、つぎに我々は臨床手術的に取った240例の胃癌パラフィン材料について、matrilysin、Ets-1とbeta-catenin(他人の研究によってmatrilysinのup-regulate geneだと証明された)免疫染色をする。この240例の胃癌組織の表面と深部の組織を別々に取って、"tissue array"用パラフィンのブロックを作成する。この"tissue array"のスライドを用いて、matrilysin、Ets-1とbeta-cateninの免疫染色する予定です。
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Research Products
(1 results)