2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00240
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高田 賢蔵 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YANG LIXIN 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | Epstein-Barr virus / CD21 / transgenic rat / Lymphocyte / transformation |
Research Abstract |
ヒトCD21トランスジェニックラットのリンパ系細胞へのEBウイルス感染能の検討 EBウイルスは宿主域が狭く,一部の霊長類にしか感染しない。EBウイルスはBリンパ球に特異的に発現している補体レセプター(CR2、CD21)を介して細胞へ吸着し、このことがEBウイルスのBリンパ球指向性、狭い宿主域を規定している。従って、ヒトCD21発現トランスジェニックラットを作製し、そのB細胞へのEBウイルス感染が成立するかどうかを検討した。ラットのリンパ系細胞にEBウイルスレセプター(CD21)を発現せるために,免疫グロブリンプロモーター/エンハンサーの下流にCD21のcDNAを連結したDNAを構築した。このDNAを用い、ヒトCD21トランスジェニックラットの系統を樹立した。ヒトCD21トランスジェニックラットのリンパ系細胞においてはヒトCD21の発現が認あられた。同じ系統のウェルドラットリンパ系細胞ではCD21の発現は全く認められなかった。ヒトCD21トランスジェニックラットのリンパ系細胞にEBウイルスを感染させてEBERの発現はRT-PCRにより確認し、EBNA蛍光抗体法陽性の細胞も認められた。その他のEBV潜伏感染遺伝子の発現は見られなかつた。RT-PCRにてEBNAプロモーターの利用を解析した。Qpが活性化され、Cp及びWpは活性化されなかった。以上の結果からラットのリンパ系細胞にヒトCD21を発現させることによりEBウイルスの感染成立が明らかとなった。
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Research Products
(1 results)