2003 Fiscal Year Annual Research Report
血管内プラーク形態および血管リモデリングの冠動脈ステント植え込み術長期成績に与える影響
Project/Area Number |
02F00250
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
笠貫 宏 東京女子医科大学, 医学部・循環器内科・主任教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHRESTHA Balaram 東京女子医科大学, 医学部, 循環器内科・日本学術振興会外国人特別研究員
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Keywords | vascular remodeling / intravascular ultrasound study (IVUS) / quantitative coronary angiography (QCA) / stent / percutaneous coronary intervention |
Research Abstract |
虚血性心疾患の治療法のひとつであるステント植え込み術は広く普及しているが、慢性期再狭窄はその頻度が低くなったとはいえいまだ解決されていない問題点である。本研究では再狭窄に影響を与える因子として血管内プラークに注目した。すなわち、ステント植え込み術前後および6ヵ月後慢性期での血管内プラーク量・分布とステント再狭窄との関係を検討した。 経皮的冠動脈形成術を施行した症例から、画像が解析に適する30例を選択した。植え込み時および6ヵ月後慢性期造影時に定量的冠動脈造影・血管内超音波検査を行った。血管内超音波画像の解析はINDEC社製のTape Measure,Echo Plaqueを用いて解析した。ステント近位部および遠位部の正常と思われる部位、さらにステント内では1mm間隔にて測定を行った。血管面積、血管内腔面積、プラーク面積、およびステント面積も測定した。これらのデータを3次元構築しプラークの体積を算出した。定量的冠動脈造影解析にはMEDIS社製のQCA-CMSを用いた。糖尿病、高脂血症といった臨床背景も検討した。 非再狭窄例(23例)と再狭窄例(7例)において、臨床背景に有意な差はなかった。血管内超音波検査の2次元解析では、再狭窄例において慢性期の最小血管内腔面積は有意に小さく(2.1±1.0vs.4.5±2.3mm2,p<0.05)、ステント内の新規内膜増殖面積が大きかった(7.0±2.2vs.5.1±2.7mm2,p<0.05)。血管内超音波検査の3次元解析では、非再狭窄例では再狭窄例に比べ、慢性期のステント内新規内膜増殖体積が有意に小であった(3.1±1.1vs.5.4±1.4mm3/mm,p<0.05)。非再狭窄例ではステント留置直後と慢性期を比較するとステント外プラーク量が増大したのに対して、再狭窄例ではステント外プラーク量は減少していた(4.0±:10.3vs.-5.2±11.5,p<0.05)。 これらのデータをもとに現在投稿のため最終調整中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shrestha B et al.: "Endothelin-1 gene expression in endothelial cells is potently inhibited by a vasodilator, dilazep."Hypertens Res.. 27(in press). (2004)
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[Publications] Shrestha B et al.: "Echocardiographically evaluated site of attachment of atrial myxoma may predict recurrence."J Med Ultrasonics2003. 30. 69-75 (2003)
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[Publications] Shrestha B et al.: "Extremely rapid formation of mitral valve ring abscess in infective endocarditis."Echocardiography.. (in press). (2004)