2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00281
|
Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
千田 稔 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DANIELS INGE MARIA 国際日本文化研究センター, 研究部, 外国人特別研究員
|
Keywords | 日本の物質文化 / 住宅の内面 / 日常生活 / 文化人類学 / 消費社会 |
Research Abstract |
当研究は、文化人類学的なアプローチを使って、現代日本都市の住宅の物質文化を明らかにすることが目的である。 独創性のあるデータを収集するために、関西地方の都市部で長期にわたるフィールドワーク調査が必要であるが、研究開始後4ヶ月ほどしか経過していないため、十分な現地調査を行えてなく、整理分析の途中であるため、今は十分な研究実績の発表が難しい状態であるが、14年度の研究活動の要約としては下記のとおりである。 1)文献収集 日本住宅に関する様々な文献を収集するとともに、Endnote Plusというソフトを用いて資料分析を行い、日本現代住宅についてのデータベースを作成しているところである。 2)国際会議 12月に、日文研において行われた国際シンポジウム「東アジアの都市形態と文明史」に参加し当研究と深い関係のあるテーマの発表に接し、多くの収穫を得た。 3)フィールドワーク 大阪、京都、伊丹などで、研究に協力くださる方々の住宅を訪問し、現地調査を行った。 a)現在までに15軒の住宅を調査し、日本現代住宅の内面のカタログを作成している。 デジタル録音機を用いて、様々な住宅(アパート、マンション、寮、一軒家)に住んでいる方々(高齢者、学生、独身の社会人、若い夫婦等々)をインタビューし、家の中にある贈り物、縁起物、家具などの物質文化の調査を行い、現在データ分析中である。 b)15年度に計画している、日本人家庭に同居し調査を行うことにご協力してくださるインフォーマント5人を見つけることができた。今後8ヶ月の間に、各住宅の内面の物質文化の詳細を観察する予定である。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Inge Maria Daniels: "Beckoning, Raking, Scooping Luck : luck, agency and the interrelationship between people and things in Japan"The Journal of the Royal Anthropological Institute. (2003)