2002 Fiscal Year Annual Research Report
27億年前に活動したコマチアイトマグマの起源と後期太古代のマントル-地殻マスフラックス
Project/Area Number |
02F00314
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
有馬 眞 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAZUMDER RAJAT 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | 南インド / 太古代 / シンブン(Singbhum)クラトン / コマチアイト / 緑色岩帯 / 大陸地殻 |
Research Abstract |
Mazumder氏の平成14年11月に来日以降、地球の歴史の大半を占める先カンブリア紀を通した、大陸形成と成長に伴うマントルと地殻の物質フラックスとマントルダイナミックスを明らかにするため、かつてゴンドワナ大陸を形成していたインドに分布する太古代のコマチアイトなどの地層・岩石を対象として研究を開始した。 従来、マントルの化学分化プロセスの研究は、北アメリカ、南アフリカなどの大陸地域に限られており、インド亜大陸における本格的研究はほとんど行われていない。特に、シンブン・クラトンの形成年代は、マントルダイナミックスの大きな変換とそれに起因する地表環境の大変化が起きたと考えられている太古代と原生代の境界(27-14億年前)にあたる。平成14年12月に現地調査研究を行い、インド亜大陸に広く分布するシンブン(Singbhum)クラトンの後期太古代緑色岩帯から、約27億年前にコマチアイト、玄武岩マグマが活動したことが明らかにした。これらマントル起源マグマの岩石学的分析を行い、約27億年前のマントルの化学的・同位体化学的特徴が明らかにするデータベースの構築を開始した。本研究の成果を新たに加える事により、先カンブリアを通した大陸地殻の形成・分裂についての新しいモデルの構築が期待される。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Mazumder, R., Arima, M.: "Facies, Paleogeography and the mode of sequence building of the paleoproterozoic Chaibasa Formation, eastern India and their implications"Abstract GAC/MAC/SEG Meeting, Vancouver, Canada. (印刷中). (2003)
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[Publications] Mazumder, R., Arima, M.: "Tidal and Non-tidal Periodicities from the Late Paleoproterozoic Chaibasa Formation and their possible implications"Sedimentology. (投稿中). (2003)