2002 Fiscal Year Annual Research Report
超並列光インターコネクションとMEMS技術の融合によるVLSIフォトニクス
Project/Area Number |
02F00318
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石川 正俊 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GOULET Alain R. C 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 光インターコネクション / アライメント / パッケージング / 自由空間デジタル光通信 / 光ファイバー接続システム / GRINレンズ |
Research Abstract |
現在に至るまで,デジタル機器のインターコネクションは電子によって実現されてきた.しかし,電子を用いた既存の結線技術は速度・並列度の両方で限界に達していることは周知の事実であり,特に並列コンピュータのシャーシ間,基板間や電話の交換器ではこのボトルネックが顕著にあらわれている.電子がもつこのボドルネックを解消し,電子におきかわるものとして光によるインターコネクションが注目を集めている.光には静電容量や電磁誘導によるクロストーク,信号の分散や電磁場による干渉がないという利点がある. 超並列光インターコネクションが抱える問題点に,2次元アレイ形状の光源とフォトディテクタを接続するのに適したコネクターが存在しないことが挙げられる.この問題を解決するために,簡単かつ正確に光学素子とチップ間を接続する手法を提案した.提案手法の評価のために,2次元アレイ状のVCSELとフォトディテクタ・イメージファイバーバンドルを5mm径のGRINレンズを単純な機構で集積化したものを試作した.接続した際のアライメントの誤差は10μm以下であると見積もられており,異なるモジュールと接続することで,64チャンネルの自由空間接続や,52チャンネルの光データリンクが実現でき,両者とも10MHzの並列データ接続が実現できた.さらに,モジュール同士の接続部分の許容誤差は±0.5mmであるにもかかわらず,チップ同士のアライメントの誤差は平均20μmであった.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Alain Goulet, Makoto Naruse, Masatoshi Ishikawa: "Simple integration technique to realize parallel optical interconnects : implementation of a pluggable two-dimensional optical data link"Applied Optics. Vol.41 No.26. 5538-5551 (2002)