2002 Fiscal Year Annual Research Report
マンマシンインターフェースモデルにおける筋作業能力のシミュレーション
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02F00326
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加藤 秀雄 千葉大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOLEINI MAMAGHANI Nasser 千葉大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | マンマシンインターフェース / 筋作業能力 / 筋電図 / 主観的負荷評価 |
Research Abstract |
本研究の最終目標は生産システムにおけるマンマシンインタフェースに対して,モックアップやプロトタイプを作製せずに合理的に設計するためのソフトウェアツールを構築することを目的としている.そのための基礎として,平成14年度は,低負荷強度における上肢の等尺性筋収縮作業および断続的筋収縮作業中の筋電図,筋音図,主観的運動強度,最大持続時間等を測定する計画であった.しかし,設備等の都合から,最大筋力比を設定した上肢の等尺性筋収縮作業および断続的筋収縮作業ではなく,具体的なマンマシンインタフェース,すなわちタブレット型手持ち操作デバイスによるタッチパネル入力作業に対する筋電図測定と主観的負荷評価を行った.負荷評価は全身,肩,腕,背,脚部別に行い,筋電図は後4者について測定した.また,作業時間は2時間,作業条件はデバイス重量0.5kg,0.75kg,1kg,1.25kgの4種および首からの吊り下げ紐の有無とした.その結果,作業後の全身や肩に対する負荷評価は吊り下げ紐無しの方が低く,腕に対するそれは吊り下げ紐有りの方が低い傾向が見られた.また,作業中の平均の負荷評価についても同様な傾向が見られた.作業中の負荷評価に対する分散分析の結果では,肩と腕については吊り下げ紐の有無に対して有意差が認められ,全身および他の部位には認められなかった.重量の影響については,吊り下げ紐有りでは1kgと1.25kgで肩の負荷評価に差異がなく,吊り下げ紐無しでは1kgと1.25kgで腕の負荷評価に差異がなかった.これらの成果は最終目標を達成する上で必要なデータベースの一部となるものである.筋電図の分析は現在進めているところである.
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