2003 Fiscal Year Annual Research Report
フェライト薄膜の水溶液中作製と軽重量電磁ノイズ吸収体への応用
Project/Area Number |
02F00328
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
阿部 正紀 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KIM Tae?Youb 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 軽重量電磁ノイズ吸収体 / 低密度粒子小球フェライト膜 / 分散薄膜 |
Research Abstract |
本研究は湿式法を用いてナノサイズフェライト微粒子を合成する及び超音波フェライトめっき法により、多孔質・中空形状のプラスチックまたはシリカ粒子小球表面をフェライト膜でコートし、これをバインダー中に分散させることにより、比重が小さい「軽重量電磁ノイズ吸収体」を開発すると共に、最適な微粒子合成条件やめっき条件およびバインダー中への分散条件を特定し、数GHzの周波数帯域で電磁ノイズ吸収性を明らかにする予定である。 本研究では軽重量電磁ノイズ吸収体を作製するため小球としてEXPANCEL(低密度ポリマー粒子)小球を選択し、そのEXPANCEL小球を超音波フェライトめっき法でフェライト膜をコートするため水溶液に分散する最適条件を探査した。様々な条件から水溶液中の最適分散条件として、3%エタノールと19.5kHzの超音波を用いてEXPANCEL低密度ポリマー粒子小球を水溶液中に分散し長時間安定的に維持させるのに成功した。その後、高周波透磁率特性を高めたNiZnフェライトめっき膜を水溶液分散させた上記のEXPANCEL微小球上に超音波フェライトめっき法を用いて堆積させることに成功した。めっきした微粒子の構造と、堆積物が意図したNiZnフェライト膜である事とめっき膜の表面を観察し、堆積物が均一に塗布されていることを確認した。 また、湿式法の一つである共沈方法でガーネットフェライトナノ微粒子を合成した。最適な合成条件として合成pHや反応温度及び反応溶液の濃度を確定させた。その結果、室温で反応終点pH10以下の反応条件を得ることができ、合成した微粒子の構造確認や表面状態を観察によって、ガーネットフェライトナノ微粒子の合成が確認できた。 今後の研究では軽重量フェライト膜をバインダー中に分散させるため最適な条件を探査することとナノ微粒子をバインダー中に分散させるため最適な条件を探査予定である。
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