2002 Fiscal Year Annual Research Report
Greyシステム理論に基づいた室内空気質の数値シミュレーションの開発に関する研究
Project/Area Number |
02F00337
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉野 博 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LI Nianping 東北大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | Greyシステム理論 / 室内空気質 / シミュレーション / 評価モデル / 室内空気汚染 / 予測法 |
Research Abstract |
1.既往の文献調査 Grey理論に関連する文献を調査し、研究の現状を明らかにした。その結果、建築環境工学の分野においてはGrey理論を扱った研究は見られないが、室内空気環境問題では、統計的に建築室内の汚染質濃度を推定する場合には、外部環境条件、室内の使用条件など多くの不確定要素があるために、この理論を適用することの有用性があきらかになった。 2.Grey理論を用いた室内空気質の計算モデュールの開発 Grey理論を用いた室内空気質の計算モデュールを開発するために、既往の室内空気質計算プログラムを用いて標準的な住宅を対象とした室内温度、空気質の予測計算を実施した。その後、Grey理論をこの計算プログラムに組み込むための検討を行った。 3.実験家屋における検証のための予備実験 ハイブリット換気システムが組み込まれた実験家屋において、運転の各種モードにおける排気量の測定法に関する検討を行った。次に、実際の気象条件の下で、換気に関する実測データ収録を予備的に実施し、計算結果との照合のために必要なデータの取りこみ、データ分析の方法などについて検討した 4.中国実測調査に関する打ち合わせ 中国において、「中国都市住宅における環境とエネルギー消費の実態把握と持続可能な環境形成技術の開発」に関する研究の打ち合わせ及び資料収集を行い、データ整理の方法や分析内容などについて討議した。その成果を、北京で開催される国際会議の論文としてまとめた。論文題名は以下のとおりである。 (1)Summer survey and analysis on indoor thermal environment of urban residential buildings in Changsha, China (2)Summer investigation and analysis on energy utilization structure of urban residential buildings in Changsha, China
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] 李念平, 吉野博 他: "Study of Grey Non-intrinsic Model and Experiment for Indoor Air Quality"The 3rd International Conference on Cryogenics and Refrigeration (ICCR'2003), April 22-25, 2003, Hangzhou, China. (in press). (2003)