2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00340
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
濱田 泰以 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KHONDKER Omar Anwar 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 耐衝撃性 / 熱可塑性樹脂 / 編物 / テキスタイルコンポジット / Micro-braided Yarn |
Research Abstract |
熱可塑性複合材料は破壊靭性、衝撃特性、リサイクル性に優れており、近年、関心が高まっている。しかしながら、樹脂の溶融粘度が高いために繊維束への含浸が困難なことなどの問題点も有しており、短繊維強化熱可塑性複合材料がほとんどである。本研究では、耐衝撃性に優れる複合材料の開発を目的として、強化形態に編物を、マトリックスに熱可塑性樹脂を用いた編物強化熱可視性樹脂複合材料を開発した。 含新特性を向上させるために、長繊維強化熱可塑性複合材料作製のための高含浸材料であるMicro-braided Yarnの検討を行った。強化繊維はMicro-braided Yarnの中心に一方向に挿入されており、その外側にマトリックス樹脂繊維が組糸として存在している。Micro-braided Yarnは作製時に強化繊維を開繊処理する必要がないため、強化繊維に損傷を与えることがない。また、1本の繊維束として扱うことができ、さらなる製織プロセスに適用することができる。 本研究ではマトリックス樹脂繊維にPP樹脂繊維、強化繊維に天然繊維であるジュート繊維を用いた系、マトリックス樹脂繊維にPA66樹脂繊維、強化繊維にPA66と同じ官能基を有するアラミド繊維を用いた系に関して、一方向複合材料および編物複合材料を作製した。その際、成形時間を変化させた。次に、断面観察および力学試験を行い、成形条件が力学特性に与える影響について解明した。
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