2002 Fiscal Year Annual Research Report
有機・無機ハイブリッド型モノマーの精密重合に関する研究
Project/Area Number |
02F00364
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真島 和志 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徐 戻紅 大阪大学, 基礎工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 表面 / ヒドロシリレーション / ラジカル反応 / 光エネルギー変換 / モノマー / ルイス酸 |
Research Abstract |
有機・無機の新しいハイブリッド型システムとして、以下の研究を行った。 本研究では、単結晶Si表面や多結晶Si薄膜表面のアルキル化によりケイ素-炭素共有結合を持つSi表面修飾を行うことにより、太陽光水電解の高効率化を行った。アルキル基には、種々の官能基を導入することが可能であり、高効率化を目指してSi表面にケイ素や炭素以外の元素(特に遷移金属)で修飾するための新手法の開発をおこなっている。 本年度は、Si-HとSiH_2表面について、それぞれヒドロシリレーション反応を中心に、以下の触媒を検討した。 (1)AlEtCl_2をルイス酸触媒とする官能基を有するアルキンの反応の追試を行った。基質として、カルボン酸エステルを加えて検討中である。 (2)官能基の選択にあわせて、ルイス酸触媒を検討した。出来れば、カルボン酸などを直接導入する条件を見いだすべく、希土類トリフレートやアルミニウム、スズ、チタンなどのアルコキシド、遷移金属トリフラートなどを系統的に検討した。現在までに、スズにより効率的な導入が可能な予備的結果が得られているが、同時に、固体表面の汚れの問題が発生している。 (3)イソシアナートを官能基にもつモノマーの反応を行い、ATRの測定結果から、効率的に表面修飾が可能な結果が得られた。現在、XPSによる定量について検討中である。 (4)カルボン酸エステルを官能基にもつモノマーについても研究を開始した。現在、固体表面への導入の定量について、ATRを中心に検討中である。
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Research Products
(1 results)