2002 Fiscal Year Annual Research Report
新しく同定された生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモンの発現制御機構と作用機構
Project/Area Number |
02F00504
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
筒井 和義 広島大学, 大学院・総合科学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YIN Hong 広島大学, 大学院・総合科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 生殖腺刺激ホルモン / 生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン / 受容体 / 視床下部 / 下垂体 / cDNAクローニング / RT-PCR法 / ウズラ |
Research Abstract |
最近、研究代表者のグループは生殖腺刺激ホルモンの放出を抑制する新規視床下部ペプチドをウズラから同定して生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(gonadotropin-inhibitory hormone, GnIH)と名付けた。GnIHの作用機構を明らかにするために、本研究ではGnIH受容体の同定を試みた。鳥類のGnIH特C末端側にRFamide構造を有する12アミノ酸残基のペプチドである。そこで、GnIHと同族のラットRFamideペプチド(rat RFRP)の受容体の構造を基に、3',5' RACE法を用い、ウズラの間脳からGnIH受容体cDNAのクローニングを行った。クローニングされたcDNAは全長が1479bpであり,ORFが1200bpであった。アミノ酸配列は399aaであり、7つの疎水性膜貫通ドメインがあることから、G-protein coupled receptor (GPCR)と推定された。 さらに、GnIH受容体と推定された蛋白質の発現部位を明らかにするために、RT-PCR/サザンハイブリダイゼーション法によりmRNAの発現部位を解析した。その結果、大脳、間脳、中脳、脊髄と下垂体にその発現が確認された。これらの組織の他に、精巣、目、甲状腺、脾臓、腎臓、副腎、輸精管、消化管などにも発現が認められた。現在、GnIH受容体の詳細な脳内局在を調べるために、in situハイブリダイゼーション法による解析を行っている。
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Research Products
(1 results)