2002 Fiscal Year Annual Research Report
計量魚群探知機を用いた日本海におけるスルメイカの資源量推定の高精度化に関する研究
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02F00517
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飯田 浩二 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
康 燉赫 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 日本海 / 東海 / スルメイカ / ターゲットストレングス / 行動計測 / 音響調査 / 科学魚群探知機 |
Research Abstract |
本研究は日・韓両国が共有する日本海/東海に生息し、かつ産業的重要種であるスルメイカ(Todarodes pacifica)の生態の解明と、資源量推定、予測手法の開発を目的として、生体標本の入手が容易な両国の研究施設を用いて、スルメイカおよびその餌料生物の音響ターゲットストレングスの特性を明らかにし、音響による資源量推定手法の高度化を目指すものである。 本研究は平成14〜16年度までの3段階に分かれている。初年度の14年度には、本研究のための予備調査段階として、スルメイカ、動物プランクトン、マイクロネクトンに関する既存研究の資料収集のために文献調査(論文、報告書)を行った。この文献調査は、主としてスルメイカ、動物プランクトン、マイクロネクトンの音響実験、生理、形態測定(体長、体重、比重、音速、形態、x線写真)および行動計測調査を対象とした。また、日本海/東海、東シナ海、北海道周辺で記録された音響エコーグラムおよび音響実験データを用いて、魚とプランクトンを分離し、動物プランクトンによる音響特性を把握した。 本研究の予備実験の対象魚種であるスルメイカの音響特性および行動計測をするために、2002年12月に韓国の麗水大学校に設置された海水水槽で、3周波数(38、120、200kHz)を用して音響散乱強度を測定し、同時に2台の水中カメラを設置して遊泳行動特性を観測した。生きたスルメイカを対象に得られた音響データおよび水中映像のデータを用いて散乱強度の特性と遊泳行動特性を分析した。 さらに、平成15年度に計画されている北海道周辺、日本海/東海、東シナ海のスルメイカおよびプランクトンの音響調査のために、北海道大学の練習船(おしょろ丸)に搭載された科学魚群探知機の機能点検およびキャリブレーションを行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Kyungju Park, Eunhae Kim, Donhyug Kang, Jungyul Na: "Variability of vertical Distribution of Volume Scattering Observed in the Shallow Water"J.Korean Acoust.Soc.. 22・1. 69-77 (2003)
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[Publications] Donhyug Kang, Doojin Hwang: "Ex situ target strength of rockfish (Sebastes schlegeli) and red seabream (Pagrus major) in the Northwest Pacific"ICES Journal of Marine Science. 60・3. (2003)
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[Publications] 康燉赫, 貞安 一廣, 向井 徹, 黄斗〓, 澤田 浩一, 飯田 浩二: "Ex situ target strength measurement and acoustic scattering model on Black porgy"平成15年度 日本水産学会春季大会.
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[Publications] 康燉赫, 向井 徹, 飯田浩二, 黄斗〓: "Target strength measurement of Japanese flying squid (Todarodes pacificus) : related to their tilt angle"平成15年度 日本海洋音響学会学術発表会.