2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00522
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
清水 義雄 信州大学, 繊維学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WOO J. Y. 信州大学, 繊維学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 感性デザイン / デザイン支援システム / 操作行動 / コンピュータグラフィックス / 操作イメージ |
Research Abstract |
人間のひらめきプロセスを調査するために、ある行動課題を設定し、どのように/どこから情報を収集し行動を起こす(ひらめく)のかについて、心埋学的、生理解剖学的、情報工学的にアプローチした。 今回は、身近にある情報機器の中で、プリンター内部の操作レバーなどの操作部を対象に、目的の操作を操作部の形状やその周辺からどのように得ているのかを、実物とコンピュータグラフィックスを用いた実験を行なった。実物を用いた実験は、操作レバーの形状を数種類用意し、レバー形状の違いが操作時間に及ぼす影響を調査した。同時に、操作者が操作時に用いる上肢の筋活動を筋電図で記録し、視点移動をアイマークカメラで撮影した。レバー形状には、操作を誘導する(操作者にひらめかせる)要素を多く含む場合は、目的の操作が短時間で完了した。この要素は、操作部を扱う手や指のサイズに適した大きさであること、操作の方向性を誘導するような形状であることなどが明らかとなった。また視点移動解析の結果、操作部に視線を誘導するような形状やレイアウトがなされていると、操作の遂行がスムーズであり、デザイン上で視点の誘導は重要なポイントであることが明らかとなった。 一方、コンピュータディスプレイ上に同様のプリンターを描画し、操作方法などの印象を調べた実験では、実物とほぼ同じ結果が得られることがわかった。このことを利用して、アニメーションを駆使して操作部の配置や形状を徐々に変化させていくようにすると、ある形状を境に操作部に対する印象や操作方法が変わることも明らかとなった。このことを利用して、ユーザの印象やひらめきの変容を捉え、目的に合う製品デザインをコンピュータグラフィックスで実現する方法を関発した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 禹 在勇他4名: "操作部分の形状と操作との関係に関する研究-感性デザイン支援システム(1)"デザイン学研究. 50・1(印刷中). (2003)
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[Publications] 細谷聡, 禹在勇他3名: "コンピュータグラフィックを利用した機器操作部の操作イメージ評価-感性デザイン支援システム(2)"50・1(印刷中). (2003)