2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00548
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
堀内 嵩 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GANLEY Austen 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | リボゾームRNA遺伝子 / 出芽酵母 / 繰り返し遺伝子 / 複製フォーク阻害 / フォーク阻害タンパク質 / サイレンシング・タンパク質 |
Research Abstract |
研究分担者は11月30日に来日し、これまで約3ヶ月が経過しただけである。その間日本での生活のセットアップ、分子生物学会への出席、今後の実験計画の議論等などから、実質的に実験に入ったのは1月半ばである。このような経過から、今のところ実験のセットアップを行っている状態で、本実験には未だ入っていない。 (1)現在進めている準備としての実験は、これまで米国で導入したリボゾームRNA遺伝子内の変異が、今後の実験には厳密に中立であることが要求されるが、これまでの実験ではその保証がないため、中性であることがより確実な変異を導入しつつある。今後、この変異の拡散と消失の様子を検出できるアッセイの確立と、それを用いての種々の変異株における変異の拡散・消失の定量的な測定を行う予定である。 (2)一方、遺伝子の進化には遺伝子増幅と変異誘導がカップルしている可能性が高い。この観点からrDNA領域における変異誘導の起こるような状態を作りたいと考えている。受け入れの研究室では、最近rDNAの転写と複製の衝突により組み換えが活性化されることを見いだしている。組み換えばかりでなく、変異誘導も起こっている可能性があり、それについても実験を今後計画、遂行していく予定である。
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