2002 Fiscal Year Annual Research Report
仮想世界のキャラクタを用いた動作生成と身体的理解の研究
Project/Area Number |
02F00607
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
奥村 学 東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROMANOS Piperakis 東京工業大学, 精密工学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | Virtual Reality / Autonomous Agents / Motion Control |
Research Abstract |
仮想世界での人型のキャラクタの動作制御の開発において、人らしい動作を発生させるためには実際の人間が取り得るポーズの遷移を拘束しているモデルが必要となる。そのモデルを学習するためには、多量な実際の人間の動作データを必要になる。そこで、モーションキャプチャシステムを利用して百時間の単位の動作のデータの収集、処理の作業が発生するのであるが、それには多大なシステム校正に関する事前準備が必要となる。 そこで、本年は磁気式モーションキャプチャシステムのシステム校正の内、空間校正の部分について、簡単な操作で短時間に正確に行える手法の開発を行い、従来必須であった非常に手間のかかる校正のコストの削減を実現した。 また、獲得したデータを後の処理で行いやすいようにモーショングラフというポーズの状態遷移ネットワークに登録するためのデータ変換についても検討を行った。モーションキャプチャシステムで獲得した動作時系列を組み合わせて獲得した動作系列とは異なった動作系列を合成するために、回転、並行移動に依存しないデータ形式を決定した。 さらに動作合成において必要となる、任意の姿勢間の類似性を計算する手法についての従来研究のサーベイを行い、従来の類似性の計算方法での弱点を解消する手法について提案を行った。 システム校正に関する手法は論文の採録が決定しており、姿勢の類似性計算方法については現在国際会議の審査中である。
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