2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00659
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
ペーリ バスカララーオ 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HANJABAM Surmangol Sharma 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 外国人研究員
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Keywords | マニプル語 / チベットビルマ系言語 / メイテイ文字 |
Research Abstract |
1.マニプル語基礎語彙集編纂の予備的作業 インドにおいて唯一のチベットビルマ系公用語であるマニプル語の電子化基礎語彙集の編纂を行うための準備として,まず,語彙集を構成する幾つかの重要な項目(スペリング,配列,文法カテゴリー,トーン表記等)についての検討を行った。次いで,マニプル文字(これは言語固有の文字と推測されているメイテイ文字とも呼ばれている)についての分析を行った。この文字はマニプル語の古い表記体系であるが,マニプルの人々によって現在復興されつつある。この表記体系の標準化と使用に関しては,幾つかの興味深い問題が存在し,それらの論点を確認した。 2.臨地調査 上記の予備的作業を行う間に生じた幾つかの主要な問題の解決方法を探るとともに,関連資料を得るためにインドにおいて臨地調査を行った。取り分け,植物や動物の名前などを含む専門語を正確に同定する必要があったことから,マニプルの植物学者及び動物学者の助力によって,当該分野に固有の専門語情報を得た。また,他分野の研究者からマニプル文化に関する基礎的な語彙を得るとともに,マニプル語に関する基本的な文献資料を収集した。 これらの現地での語彙調査に加えて,百余の古文書資料の写真撮影を行った。このデータはマニプル文字の複雑な形の理解に寄与するものと思われる。さらに,マニプル文字に関する様々な文献を収集するとともに,多くの研究者と情報交換を行った。
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