2002 Fiscal Year Annual Research Report
センチピードグラス(Eremochloa ophiuroides (Munro) Hack.)の飼料資源としての評価
Project/Area Number |
02F00720
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
平田 昌彦 宮崎大学, 農学部, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MD. Anowarul Islam 宮崎大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | センチピードグラス / 飼料資源 |
Research Abstract |
飼料資源としてのセンチピードグラスを評価するために以下の調査・研究などを実施した。実施期間は補助金交付内定(平成14年12月)からの約3ヶ月間であった。 1.すでに造成されたセンチピードグラス(品種Common)草地を用いて、春期の生育特性について、主として葉や分げつ(ほふく枝)の動態の観点から調査を開始した。対照種としてバヒアグラスを用い、季節だけでなく窒素施肥量の影響も検討できるような実験計画を設定した。この実験により、センチピードグラスの、特に春期の出葉速度と全生育期間の分げつ発生速度/出葉速度比に関する特性について評価する。肥料要求量に関する特性についても確認する。 2.平成15年度以降の評価の準備として、センチピードグラスの品種や系統について、主としてWebを利用して世界各地の情報を集めた。その結果、商業的に種子で流通する主要品種は「Common」と「TifBlair」の2つであることが明らかになり、これらついては種子を入手(購入)した。また、米国農務省農業研究部植物遺伝資源保存ユニット(USDA, ARS, Plant Genetics Resources Conservation Unit)より、「Grif 12620」(中国起源)、「Grif 12621」(中国起源)、「PI 414363」(香港起源)および「PI 452430」(中国起源)の植物サンプルを入手した。 3.米国より入手した4つの系統については、平成15年度以降の研究のために、増殖の準備を開始した。また、これらの系統についても、春期の生育特性についての調査を開始した。特に、春期の生育における4系統の特性について明らかにする。なお、種子で入手した2品種については播種条件(主として気象条件)が整い次第草地造成できるように圃場・実験計画などを準備した。
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