2003 Fiscal Year Annual Research Report
Belle実験でのB中間子崩壊におけるCP対称性の破れの研究
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02F00723
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
高崎 史彦 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HASTINGS Nicholas 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | B中間子 / 粒子識別装置 / レプトン |
Research Abstract |
現在、高エネルギー加速器研究機構においてはB-ファクトリー加速器、KEKB、とBelle実験装置が順調に稼動し、このタイプの電子・陽電子ビーム衝突型加速器としては世界最高の性能を実現している。これに伴い、Belle実験はこれまでに最大のB中間子崩壊のデータを収集した。現在、このデータの解析を精力的に行い、多くの学術論文として発表してきた。 Belle実験のための実験装置はいくつもの種類の精密な粒子観測装置から構成されている。実験が成功裏に遂行されるには、観測装置それぞれが、予定の性能で安定に動作することが必要である。その一つが、B中間子崩壊により作り出される数多くの粒子の識別装置であり、この機能を行う装置に飛行時間測定装置(TOF)がある。Hastings氏はグループのほかのメンバーと共同してこの装置の精密な時間更正を担当し、これを長時間にわたって安定的に動作することに貢献している。同時に、この装置の改善計画の立案にも参加している。 一方、物理解析においては、昨年と研究を継続し、B中間子崩壊のうち、レプトンを含む崩壊反応を詳細に測定し、これをB中間子に起因した事象と、反B中間子に起因した事象を崩壊時間の関数として分類し、B中間子と反B中間子の混合の大きさの測定を行っている。Hastings氏はまた、CPT保存則の検討も行っている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Mikami et al.(Balle Collaboration): "Measurements of the DsJ resonance properties"Physical Review Letters. 92. 012002 (2004)
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[Publications] M.-C.Chang, P.Chang, et al.(Belle Collaboration): "Search for B0 → l+l- at Belle"Physical Review D. 68. 111101 (2003)